2015 Fiscal Year Annual Research Report
ダイナミック・マイクロシミュレーションモデルの拡張とその社会保障制度改革への応用
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15H03339
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
稲垣 誠一 国際医療福祉大学, 成田保健医療学部, 教授 (30526380)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井伊 雅子 一橋大学, 大学院経済学研究科, 教授 (50272787)
小塩 隆士 一橋大学, 経済研究所, 教授 (50268132)
高山 憲之 公益財団法人年金シニアプラン総合研究機構, 研究部, 研究主幹 (30102940)
新村 秀人 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (70572022)
森山 美知子 広島大学, 医歯薬保健学研究院(保), 教授 (80264977)
渡辺 智之 一橋大学, 国際・公共政策大学院, 教授 (80313443)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 経済政策 / マイクロシミュレーション / 社会保障 |
Outline of Annual Research Achievements |
全体の研究方針と問題意識をメンバー全体で共有・確認を行い、3つのグループ、すなわち、モデルの構築グループ、年金制度改革グループ、医療・介護政策グループでそれぞれ研究を進めていくことを確認した。 モデル研究グループでは、既存のモデルを改良すべき点の洗い出しを行い、モデルの修正を行った。この新しいモデルを用い、ベースラインシミュレーションを行うとともに、モデルのテストを兼ねて、年金制度に関する政策シミュレーションを行った。具体的には、厚生年金の適用拡大を行った場合の貧困率への影響を評価したが、年金制度が保険の仕組みであることから、予想したとおり、超長期的には貧困が改善するが、当分の間は効果がほとんど見られないということを確認した。モデルの修正には想定外の工数がかかることが判明したが、繰越制度などを活用することによって、おおむね当初の予定を達成することができた。 年金制度改革グループでは、まず、想定外の経済の低迷やマクロ経済スライドなどによって年金額が漸減していく状況を詳細に分析して問題点を明らかにした。さらに、年金受給開始前後の就業状態と年金受給の実態に関する分析、第3号被保険者の実態把握など、改革案につながる基礎的なデータの分析を行った。 医療・介護政策グループでは、近年問題となってきている非アルコール性脂肪性肝疾患に着目し、その発症のリスクファクター分析を行うとともに、将来予測モデルを構築する方向で進めていくこととなった。今年度は、先行研究の調査や利用できるデータの洗い出し、その入手方法などについて検討を行い、来年度以降本格的に分析するためのめどを立てた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
モデル研究グループにおいて、モデルの修正に想定外の工数がかかることが判明したが、繰越制度などを活用することによって、おおむね当初の予定を達成することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
モデル研究グループの遅れも回復できたことから、当初の予定どおり、研究を進めていく。
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[Presentation] Microsimulation Models in Japan2015
Author(s)
Seiichi Inagaki
Organizer
Asia-Pacific Social Simulation Workshop 2015
Place of Presentation
Ramada Plaza Jeju Hotel, Jeju Island, South Korea
Year and Date
2015-04-10
Int'l Joint Research / Invited