2016 Fiscal Year Annual Research Report
情報化社会における青少年の性の実態と性教育問題の社会学的解明
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15H03423
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Research Institution | Kwassui Women's College |
Principal Investigator |
石川 由香里 活水女子大学, 健康生活学部, 教授 (80280270)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 秀一 明治学院大学, 社会学部, 教授 (00247149)
片瀬 一男 東北学院大学, 教養学部, 教授 (30161061)
林 雄亮 武蔵大学, 社会学部, 准教授 (30533781)
土田 陽子 和歌山大学, システム工学部, 特任准教授 (30756440)
永田 夏来 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 助教 (40613039)
羽渕 一代 弘前大学, 人文社会科学部, 准教授 (70333474)
守 如子 関西大学, 社会学部, 准教授 (70454593)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 青少年 / 性行動 / 性教育 / 性規範 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度を総括して述べれば、来年度への調査実施に向けた準備を順調に進めることができた年度と言える。 中学生と高校生向けの調査票は、昨年度においてすでに完成していたが、それに加え5月に実施した研究会において、大学生に対する調査票を確定することができた。過去7回の調査結果の分析に際しては、独立変数に設定できる質問項目が少ないことが反省材料であった。とくに家庭の社会経済的背景についてたずねることについて、学校側の抵抗感が大きく、最近ではとくに質問項目として盛り込むことが難しくなってきた。しかし、一昨年および昨年度に行われた大学生対象の予備調査において、大学生であれば親の学歴や職業についての質問項目に答えることへの抵抗はほとんど見られず、分析に耐えるだけの回答を得ることができていた。したがって本調査においても、大学生対象の調査票の項目には、親の学歴や生活状況を尋ねる質問を含めることとした。 今年度のもう1つの大きな取り組みとしては、調査先の決定があった。そのために協同研究者はそれぞれ、調査候補となっている都道府県及び区市町村の教育委員会ならびに対象校へ調査の依頼のために手分けしてうかがった。その結果、年度末までには、かなり理想に近づく形での調査協力を取り付けることができた。 年度内に3回実施された研究会においては、調査協力依頼のための文書を作成し、またそれぞれの調査先から調査実施の条件として示された個別の案件についても審議した。また実査に加わる調査員に対するインストラクションの内容、保険、旅費の配分など、調査に必要なすべての事柄について確認を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度中に終わらせなければならない事柄として調査票の確定があったが、それについて中学校・高校・大学の3種類の確定を無事に済ませることができ、余裕をもって印刷まで終えることができた。 次に最も難航が予想された調査の実施先の決定について、各都道府県・市町村の教育員会、中学校・高等学校の校長の協力を得ることができ、年度末までには地域的偏りが少ない形で、大学以外を除く、ほぼすべての調査校を確定することができた。 研究会においては、毎回活発な議論が繰り広げられ、調査実施に向けての意思疎通を十分に図ることができた。調査員への対応の仕方も含め、実査にあたっての準備を完了することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度はいよいよ実査となる。各学校に向け9月から12月に調査を実施したい旨を依頼しているが、先方の都合により早まることもあると考えられる。それに対応可能なように、5月末までをめどに研究代表者の大学の倫理委員会に承認を得たいと考えている。 実査にあたっては、研究協力者が調査員の教育に責任をもってあたるとともに、調査実施にあたってもスムーズに行うことができるよう配慮する。 実施後の調査票は、武蔵大学において速やかに入力作業に着手し、データ化を進める。データのクリーニングまで完了するのが来年度の目標である。 そして次の年度からは、調査データの分析を行い、第1段階の結果を夏ごろまでに報告するとともに、より深い分析を進め、書籍の形で刊行できる段階まで研究会を積み重ねる。
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Research Products
(9 results)