2015 Fiscal Year Annual Research Report
学校教育の”周縁”の現代的可能性に関する複合的研究
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15H03466
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
上原 慎一 北海道大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (10269136)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 貴文 鹿児島大学, 水産学部, 助教 (00518954)
光本 滋 北海道大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (10333585)
辻 智子 北海道大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (20609375)
横井 敏郎 北海道大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (40250401)
野依 智子 福岡女子大学, 文理学部, 教授 (40467882)
徳井 美智代 北海道大学, 学内共同利用施設等, その他 (40704896)
植上 一希 福岡大学, 人文学部, 准教授 (90549172)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 教育学 / 職業教育 / 職業訓練 / 専門職 / 女性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、延べ10回にわたる研究会・打ち合わせを行い、研究の推進を図った。その上で、資料収集・調査を行い以下の成果を挙げた。 1.北海道の専門学校のデータ整理・分析(北海道の14振興局ごとの進学率の変化、専門学校数の推移、専門学校進学者数や属性の変化、都市部と地方中核都市、地方圏の相違に関する分析、地方中核都市における専門学校の位置づけの高さに関わる諸事情について)。以上はじゅうらい充分に分析されておらず、特に専門学校の配置や進学動向については発見が多かった。2.九州の専門学校に関する資料収集(九州各県のデータの整理)。九州の場合、北海道とは異なってデータの公表状況がそれぞれの県によって大きく異なっているため、基準となるデータを収集することに相当時間と労力を費やした。3.保専生制度(X社就職進学制度)に関する事例調査(制度の概要、学習と労働の現状に関する調査、卒業生に対するパイロット調査)。事例の質的な特徴に関して先行して実施されている調査であり、学びながら働く現代的な事例として注目される。4.北海道及び九州の公共職業訓練政策に関する情報収集。5.企業内教育の近年の動向に関する資料収集。 なお、以上の成果の一部に関しては日本教育学会及び北海道教育学会で報告を行った(辻智子「『働きつつ学ぶ』多様な形態と若者の生活・労働・教育(その1)」、日本教育会第74回大会」、上原慎一「北海道における専門学校進学の諸相」北海道教育学会第603回大会)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究組織が北海道と九州に別れているが、10回にわたる研究会や打ち合わせで絶えず目的や進捗状況を確認しつつ、資料収集・調査を遂行した。近年の宿泊事情の悪化により充分な参加者を確保できないこともあったが、代表がほぼすべてに参加して状況の確認を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は昨年度の実績を踏まえて、更に具体的な事例やデータの分析に取り組む予定である。具体的には以下のとおり。 1.北海道の専門学校に関するデータの更なる分析及び北海道内の地域的特徴に関する事例調査 2.東北地方の専門学校に関するデータ収集 3.九州・沖縄地方のセン学校に関するデータの分析及び地域的特徴に関する事例調査 4.複数の地域における女性専門職のキャリア展開に関するアンケート調査 以上の課題についてそれぞれ担当者が資料収集・調査を行う。今年度も昨年度同様、複数回の研究会を開催し、研究の推進状況をかっく人すると共に、」地域や対象の際と共通性に関する議論を行い、資料集・調査に方らしい視点を提供する可能性を追求する。
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Research Products
(8 results)