2015 Fiscal Year Annual Research Report
教科と内容構成新ビジョンの解明―米国・欧州STEM・リテラシー教育との比較より
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15H03493
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
長洲 南海男 筑波大学, 名誉教授 (90018044)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
人見 久城 宇都宮大学, 教育学部, 教授 (10218729)
石垣 明子 つくば国際大学, 産業社会学部, 教授 (10265233)
伊藤 伸也 金沢大学, 学校教育系, 准教授 (10570434) [Withdrawn]
小久保 美子 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 教授 (30413032)
稲田 結美 上越教育大学, 大学院学校教育研究科(研究院), 講師 (30585633)
吉岡 亮衛 国立教育政策研究所, その他部局等, 総括研究官 (40200951)
出口 憲 常葉大学, 教育学部, 教授 (40298451)
二宮 裕之 埼玉大学, 教育学部, 教授 (40335881)
大谷 実 金沢大学, 学校教育系, 教授 (50241758)
丹沢 哲郎 静岡大学, 教育学部, 教授 (60272142)
甲斐 雄一郎 筑波大学, 人間系, 教授 (70169374)
大高 泉 筑波大学, 人間系, 教授 (70176907)
片平 克弘 筑波大学, 人間系, 教授 (70214327)
日野 圭子 宇都宮大学, 教育学部, 教授 (70272143)
内ノ倉 真吾 鹿児島大学, 教育学部, 准教授 (70512531)
磯部 征尊 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (70736769)
大谷 忠 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (80314615)
清水 美憲 筑波大学, 人間系, 教授 (90226259)
熊野 善介 静岡大学, 教育学部, 教授 (90252155)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | STEM教育 / 教科内容構成 / Learning Progressions / 科学教育 / 数学教育 / 言語教育 / 技術科教育 / CCSS |
Outline of Annual Research Achievements |
1.米国の実態調査;①English Language ArtsはWashington D.C. 初等中等学校の授業調査より論理的思考力や根拠に基づいて意見を述べる能力の育成強調、それらはCCSS(Common Core State Standards)に基づいている。② 数学教育はNorth Carolina State UniversityのSTEM教育大学院、North Carolina School of Science and Mathematics及びNCTM(全米数学教師協議会)本部での調査の結果STEM教育及びCCSSにおける数学教育の立場からカリキュラム、教科間の連携、学習方法などがLearning Trajectory (Progressives:LPs)及びCCSSに基づいていると判明した。③科学教育はSTEM Education CoalitionとNSTA(全米科学教育連合学会)での調査の結果、両者連携しながら、全米の科学教育でのSTEM教育の実践化に精力的に取り組んでいる。④技術科教育はITEEA(国際技術科工学教育学会)年会ではSTEM教育に関する発表が主であった。英国及び米国の技術科教育と日本との比較により今後の方向性を探った。 2. 米国での国レベルでの法的、行財政的支援に関してはNCLB法の後続法の「どの生徒も成功する」法が2015年12月に成立し、そこにSTEM教育が位置づけられ、STEM教育関連の連邦法においては、2015 年度で総額202億6千$以上の膨大な財政支援が判明した。エネルギー省でのエネルギー教育はSTEM教育の一環として推進している。これらSTEM教育及びCCSSにおける教育内容構成はLPsの考えに基づいて構成されていることが判明した。これらより、連邦法に基づく法的、財政的支援とLPsに見られるEvidence-based Researchによる研究成果両者よりSTEM及びCCSS教育を推進しているのを 「米国モデル」と称せることがほぼ解明できた。独逸のMINT教育の一端及びオランダの現実数学教育の概要を解明できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
米国のSTEM教育の実態調査は代表的な数州での学校および大学での調査より数学教育、科学教育、言語教育、技術教育の観点からの米国モデルの構成要素が明確になり解明できた。州レベルでのさらなる解明と教育内容構成及び評価の基礎となるLPs(Trajectory)に関して、言語教育、数学教育、科学教育、技術科教育およびエネルギー教育との相互の関連化も順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
STEM教育とLiteracy教育において、米国モデルが大凡解明できたが、LPsに関しては不十分であったので、今後更なる解明を図る。それらを基にしながら、独逸でのMINT教育、オランダにおけるSTEM教育の実態解明を図り、米国モデルとの比較研究を推進する。
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Research Products
(8 results)