2017 Fiscal Year Annual Research Report
An International Comparative Study on Disciplinary Paradigms and Social Responsibility of Subject Pedagogy: What are the Foundations of Social Studies Researchers?
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15H03504
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
草原 和博 広島大学, 教育学研究科, 教授 (40294269)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 秀和 岡山大学, 教育学研究科, 准教授 (50400122)
渡部 竜也 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (10401449)
田中 伸 岐阜大学, 教育学部, 准教授 (70508465)
南浦 涼介 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (60598754)
後藤 賢次郎 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (10634579)
田口 紘子 鹿児島大学, 法文教育学域教育学系, 准教授 (10551707)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 教科教育学 / パラダイム / 社会的責任 / 方法論 / 社会科 |
Outline of Annual Research Achievements |
1年次と2年次は,教科教育学(社会科教育)を専門とする研究者21名に対象に,学問観の聞き取り調査を行った。3年次は,収集したデータの考察と総括を行った。成果は大きく3点に整理できる。 第1にアジアの研究者のアイデンティティを記述・分類できた。①韓国と②中国の研究者は,いずれも日本での留学時代に体得した規範的・工学的な方法論の影響を強く受けていた点では共通するが,母国の教育システムとの関係で,①韓国の研究者は教師と密接な関係を築き,現場の授業改善を通じて教育改革を進めていたのに対して,②中国の研究者は教育課程の策定に関わり,理想的な教育活動を組み込んだ教科書の執筆と普及を通して教育改革にコミットしていた。 第2にアメリカの研究者のアイデンティティを記述・分類できた。同一の研究系大学に勤務する3人の研究者は,いずれも教職経験をもち,経験的・実証的な研究で学位を取得している点では共通するが,米国ならではの雇用契約に基づいて,①大学院における論文指導等に専念する研究指導者,②史料館と学校教育の協働に関心を寄せて,教師教育と研究の双方に関与する研究者,③学校現場に駐在し,社会科教育の臨床的な指導に従事する教師教育者,それぞれの社会的責任の果たし方が認められた。 第3にヨーロッパの研究者のアイデンティティを記述・分類できた。①フィンランド,②ノルウェー,③オーストリアの研究者は,いずれも地理学や歴史学など教科内容を専門的基盤としていた点では共通するが,勤務校の要請や個人の信念に基づいて,①若者に関する「研究」成果の社会的な発信に努める研究者,②「教師教育」を通して社会的課題の解決や啓発を図ろうとする研究者,③「管理・運営」を通して教育や研究を組織化し,それらを社会的な存在に高めようとする研究者,それぞれの立場が確認できた。 これらの結果から教科教育学のパラダイムの文脈性と主体性を描き出せた。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(18 results)