2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of real-time T/N ratio measuring technique for BNCT
Project/Area Number |
15H04242
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
村田 勲 大阪大学, 工学研究科, 教授 (30273600)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮丸 広幸 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (80243187)
加藤 逸郎 大阪大学, 歯学研究科, 助教 (60314390)
佐藤 文信 大阪大学, 工学研究科, 准教授 (40332746)
吉橋 幸子 名古屋大学, 工学研究科, 准教授 (20403157)
杉本 久司 大阪大学, 工学研究科, 技術専門職員 (40379144)
伊達道 淳 大阪大学, 工学研究科, 技術専門員 (50379145)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | BNCT / T/N比 / ホウ素濃度 / リアルタイム計測 / ガンマ線 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、T/N-SPECT実現を目指し、まずガンマ線計測素子について理論的検討をMCNPを用いて進め、GAGGシンチレータ及びCdTe半導体検出器が、効率及びエネルギー分解能について十分な性能を持ち、SPECTの素子として使用可能性があることを明らかにした。平成28年度には、実際にT/N比を決めることができることをGe検出器を用いて原理実証を行う予定で、検討を進めてきたが、年度初めにGe検出器が故障し修理不能となったため、その代替検出器の確保を進めてきた。また、それと並行して、新たな結晶の模索を行った。その結果、近年開発されたGPSシンチレータが可能性を有することが分かってきた。その基本性能の理論的評価と実際にその結晶を用いた性能の実測を実施し、理論的にも実験的にもGAGGに匹敵する性能を有していることを確認 した。平成29年度に実施予定であったT/N比決定の実証実験については、補助事業として、今後進めて行くが、代替検出器の確保の目途が立ったことから、平成29年初旬より、計測のためのコリメータの設計及び製作などを進めた。その結果、AmBe中性子源では強度が少し弱いが、DT中性子源を用いた場合、実験が可能であることが分かってきた。そこで、DT中性子源を用いた熱中 性子場の設計及び製作を行った。放射化箔を用いた中性子場の性能評価を実施し、使用できる見込みが立ったため、Ge検出器を用いた、T/N-SPECTの実証を試みた。その結果、十分にT/N比を推定できることが明らかになった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成28年度には、原理検証実験に使用予定であった、検出器が故障し、その代替検出器を準備するのに時間を要したため、補助事業を実施した。また、平成29年度には、上記の補助事業のために多少予定が遅れたことに加え、実際に使用する検出素子の性能評価の精度が予想外に低いことが判明し、その実験方法から見直す必要があり、再び補助事業を実施することとなったため。
|
Strategy for Future Research Activity |
検出素子についての補助事業の結果が出ないと次のステップに進めないことから、若干の遅延が予想されるが、可能な限り、検出素子の最終確定を行い、実際の熱外中性子場での実験を実施する予定で、その後総括を実施する。
|
Research Products
(7 results)