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2016 Fiscal Year Annual Research Report

犬の腫瘍に対する免疫調節作用を主体とした多面的・複合的治療アプローチ法の開発

Research Project

Project/Area Number 15H04598
Research InstitutionYamaguchi University

Principal Investigator

水野 拓也  山口大学, 共同獣医学部, 教授 (90398826)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 富張 瑞樹  帯広畜産大学, 畜産学部, 准教授 (00552754)
中川 貴之  東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (40447363)
Project Period (FY) 2015-04-01 – 2018-03-31
Keywordsレオウイルス / 犬 / 腫瘍
Outline of Annual Research Achievements

抗体医薬については、当初の予定どおりPD-1, PD-L1抗体のイヌキメラ化およびその大量精製を終了した。また、それらを用いてビーグル犬に投与することにより副作用などを評価した。これら安全性試験を終えたため、山口大学動物医療センターに来院した担がん症例に対する臨床試験を開始したところである。今後は症例における効果の検討を行なっていく予定である。
レオウイルスを用いた治療法については、化合物ライブラリーのスクリーニングにより、新規分子標的薬との併用がその抗腫瘍効果の増強を引き起こすことを明らかにできたため、現在そのメカニズムの検討を行なっているところである。またマウスを用いたin vivoにおける本効果の検討も同時に行なっているところである。
DNAワクチンについては、これまで用いてきた腫瘍抗原を山口大学動物医療センターに来院した担がん犬において投与し、生存期間、抗腫瘍CTL活性について検討を行なった。その結果、生存期間についてはいまだ観察中であるが、健常犬では確認されたCTLの誘導が、担がん犬においては十分行えないことが明らかとなった。これは抗原の問題、アジュバントの問題などが考えられるため、もう一度マウスの系に戻り、腫瘍抗原を変更すること、アジュバントを見直すことで、それら効果についてin vivoで現在検討を行なっているところである。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

DNAワクチンが思ったような効果がでなかったことは否めないが、それ以外のところで当初の予定である複合的免疫療法を最終年度で評価するところまでは到達しているため。

Strategy for Future Research Activity

これまでに確立した免疫チェックポイント分子を用いた抗体医薬による治療法、レオウイルスによる腫瘍溶解性ウイルス療法、DNAワクチンといった3つの治療法を複合的に用いる系を作成し、それらの抗腫瘍効果についてマウスを用いて検討する。

URL: 

Published: 2018-01-16  

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