2016 Fiscal Year Annual Research Report
WHOとの連携に基づくチーム医療教育効果に対する2施設縦断研究とアジア展開
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15H04749
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
渡辺 秀臣 群馬大学, 大学院保健学研究科, 教授 (40231724)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
外里 冨佐江 群馬大学, 大学院保健学研究科, 教授 (20316433)
松井 弘樹 群馬大学, 大学院保健学研究科, 講師 (20431710)
篠崎 博光 群馬大学, 大学院保健学研究科, 教授 (30334139)
牧野 孝俊 群馬大学, 大学院保健学研究科, 講師 (50389756)
李 範爽 群馬大学, 大学院保健学研究科, 准教授 (50455953)
金泉 志保美 群馬大学, 大学院保健学研究科, 准教授 (60398526)
相馬 仁 札幌医科大学, 医療人育成センター, 教授 (70226702)
安部 由美子 群馬大学, 大学院保健学研究科, 准教授 (70261857)
時田 佳治 群馬大学, 大学院保健学研究科, 助教 (70588003)
齋藤 貴之 群馬大学, 大学院保健学研究科, 教授 (80375542)
川島 智幸 群馬大学, 大学院保健学研究科, 准教授 (70759050)
吉田 朋美 群馬大学, 大学院保健学研究科, 准教授 (00312893)
山路 雄彦 群馬大学, 大学院保健学研究科, 准教授 (90239997)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | チーム医療教育 / WHO / 世界保健機関 / 多職種連携 / アジア |
Outline of Annual Research Achievements |
群馬大学は先進的チーム医療教育(IPE)を行う大学9校(現在11校)と共に、世界保健機関(WHO)とIPEの普及・啓発に向けた連携活動を実施している。群馬大学は2013年にWHOから協力センター、WHO Collaborating Centre for Research and Training on Interprofessional Education の認定を受け、IPEの実質的効果の改善を目的として大学間ネットワークに基づくIPEの研究体制を確立し、国際社会のIPE教育者に向けたトレーニングコースを開設した。 本研究は、IPEの効果を比較するためにJIPWEN大学の一つである札幌医科大学との共同研究であり、まず26年度に研究対象、デザイン、そして調査時期について具体的な検討を行い、27年度入学生に対してチーム医療に対する態度の初年度調査を実施し、調査結果を集計した。28年度に1年生に実施して得られたデータを解析したところ次の結果が得られた。1) 2大学からの学生の因子構造は、これまで報告されてきた3因子構造に一致した。2) 両大学とも患者の立場からのチーム医療の重要性に対する態度は有意に減退した。3) 札幌医科大学の方がチーム医療による効率の低下は有意に少ない。4) 看護学生では札幌医科大学には、患者の立場からのチーム医療の重要性に対する態度の減退は見られなかった。以上の結果を、教育内容や施設環境等から考察し、論文を作成中である。 また、8月には、草津に置いてトレーニングコース、草津セミナーを開催した。このセミナーに参加したラオス人民民主共和国では、実際に地域基盤型保健職教育にIPEの導入が実施され、その成果を論文として報告するとともに、WHO西太平洋地域事務局の中で、ハイライトとして取り上げられた*。 *http://www.wpro.who.int/whocc_forum/highlights/news/20161125-helping-community-based-educ-programme-lao/en/
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
年度計画、総合計画の合意を得、実際に学生のデータ収集が開始され、解析の結果、重要な知見を得た。これまでの研究成果と諸外国の報告から、IPEの内容の実態を考察して論文として公開を準備中である。学生調査の2年目も実施され、概ね計画通りのデータ集計が行われ、学生の経時的思考過程の解明に今後の研究の発展に大きく寄与することになった。
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Strategy for Future Research Activity |
年度計画、総合計画の合意を得、実際に学生のデータ収集が開始され、解析の結果、重要な知見を得た。これまでの研究成果と諸外国の報告から、IPEの内容の実態を考察して論文として公開を準備中である。学生調査の2年目も実施され、概ね計画通りのデータ集計が行われ、学生の経時的思考過程の解明に今後の研究の発展に大きく寄与することになった。
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Research Products
(4 results)