2018 Fiscal Year Annual Research Report
WHOとの連携に基づくチーム医療教育効果に対する2施設縦断研究とアジア展開
Project/Area Number |
15H04749
|
Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
渡辺 秀臣 群馬大学, 大学院保健学研究科, 教授 (40231724)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松井 弘樹 群馬大学, 大学院保健学研究科, 講師 (20431710)
篠崎 博光 群馬大学, 大学院保健学研究科, 教授 (30334139)
牧野 孝俊 群馬大学, 大学院保健学研究科, 准教授 (50389756)
李 範爽 群馬大学, 大学院保健学研究科, 教授 (50455953)
金泉 志保美 群馬大学, 大学院保健学研究科, 准教授 (60398526)
相馬 仁 札幌医科大学, 医療人育成センター, 教授 (70226702)
安部 由美子 群馬大学, 大学院保健学研究科, 准教授 (70261857)
時田 佳治 群馬大学, 大学院保健学研究科, 助教 (70588003)
川島 智幸 群馬大学, 大学院保健学研究科, 准教授 (70759050)
齋藤 貴之 群馬大学, 大学院保健学研究科, 教授 (80375542)
山路 雄彦 群馬大学, 大学院保健学研究科, 准教授 (90239997)
佐藤 江奈 群馬大学, 大学院保健学研究科, 助教 (30811179)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | チーム医療教育 / WHO / 世界保健機関 / 多職種連携 / アジア |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、WHOとの連携のもと、チーム医療教育(IPE)の効果を比較するために札幌医科大学との共同研究である。27年度入学生に対してチーム医療に対する態度の初年度調査を29年度に実施したが、札幌医科大学の保健学科の学生の参加が乏しい結果となり、単年度の特異性を省くために30年度には医学科の学生に着目して、27年度と28年度の入学生を合わせて、初年度生の態度変化の解析を行った。ほぼ29年度に行った単年度の結果と同様に、2大学からの学生の因子構造は3因子構造に一致した。しかしながら、入学時には3因子中2因子は群馬大学が有意に高い値を認めながらも、両大学とも初年度の講義の終了時には全ての因子で差が消失した。現在、保健学科との交流の違いについて考察を行なっている。また、縦断研究のために27および28年度入学生に対して3年目の態度変化の調査結果の解析を開始した。この間、チーム医療教育をしていない大学との比較から、この教育の有効性を論文として発表した。さらに、近年、医療安全におけるIPEの重要性が着目される中で、本学のIPE教育が医療安全に対する態度に及ぼす変化を論文として報告した。一方、4月には、厚生労働大臣がWHOや世界銀行などと開催した世界閣僚級患者安全サミットに参加し、この会議で世界から招聘された医療安全の専門家を招いて、群馬県、群馬県医師会とともに「患者安全サミット参加者による国際シンポジウム:国際社会から学ぶリーダー資質の養成」を開催し、リーダーの資質養成にIPEの重要性を示した。8月には、タイやインドネシアの全国的なIPE教育の導入を促進している専門家を招聘してIPE Training Courseを開催し、アジア地域でのIPEの導入事業に参画することになり、本研究の国際的展開が開始された。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
29年度に実施した新入生学生のデータ解析を充実させることにより、医学科でのIPE教育の成果が明らかになった。また、チーム医療の医療安全における態度変化に対する効果が科学的に証明され、IPEの重要が強調され、これを踏まえて、2大学間の態度の変化の比較に応用性が高まった。縦断研究のデータ整理が始まった。概ね計画通りのデータ集計が行われ、解析も開始されている。 一方、アジアの医療職教育専門家を対象としたIPEトレーニングコースは、主にタイとインドネシアからの参加希望者が多く、国を挙げての多職種連携教育の取り組みが窺われ、その基盤に本学の教育を置く体制が充実してきた。こちらからの実施も始まり、まだ成果を科学的に検証するほどのデータは取得できないものの、教育普及の成果も少しずつ達成されている。
|
Strategy for Future Research Activity |
札幌医科大学との連携は順調で、今後データの集積を計画通りに進めると共に、解析を進める。また、本年もトレーニングコースでは実施後の教育導入状況の把握に努めるとともに、これまでの参加者の経過についても調査を予定している。
|
-
-
-
[Journal Article] Health science students’ attitudes toward health care teams: A comparison between two universities2018
Author(s)
Makino T, Lee B, Matsui H, Tokita Y, Shinozaki1 H, Kanaizumi S, Abe Y, Saitoh T, Tozato F, Igarashi A, Sato M, Ohtake S, Tabuchi N, Inagaki M, Kama A and Watanabe H
-
Journal Title
Journal of Interprofessional Care
Volume: 32
Pages: 196-202,
DOI
Peer Reviewed
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-