2015 Fiscal Year Annual Research Report
GWASを出発点とする関節リウマチ患者における非椎体骨折リスク診断モデルの構築
Project/Area Number |
15H04965
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
猪狩 勝則 東京女子医科大学, 医学部, 准教授 (80343557)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ゲノム |
Outline of Annual Research Achievements |
当施設で実施中のIORRAコホートに登録されているRA患者でDNAの提供に関して書面で同意を得た患者のうち、すでにGWASデータを得られている2,423名が対象としディスカバリーフェーズをおこなった。骨折の情報はIORRAコホート開始当初から収集されており、これまで15年にわたる骨折の情報がその部位や時期だけでなく疾患活動性、投薬状況、機能障害指数などの周辺状況の情報とともに蓄積されている。骨折の情報の収集は患者のセルフリポートで行われているが、2012年までに関しては大腿骨、橈尺骨、上腕骨の骨折に関してイベントありとした全ての患者についてカルテ記載およびレントゲン写真での確認を行っている。さらに2010年までの情報に関しては電子データ化を終えているため、ディスカバリーフェーズでは2000年から2010年までの10年間での非椎体骨折(大腿骨、橈尺骨、上腕骨)をエンドポイントとして解析を行った。 バリデーションフェーズにおいては現時点でDNAを採取済みの患者のうちGWASのための遺伝子多型同定を行っていない患者、ならびに新規にDNAの提供に書面で同意を得た患者となるため、新たなDNAサンプルの収集を開始する。バリデーションフェーズ開始までに800名の確保を目標としていたが、平成27年度中に600例を超えるサンプル収集に成功した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ディスカバリーフェーズは順調に進捗している。バリデーションフェーズに関しては当初800例のサンプル収集を予定していたが、600例にとどまった。検定力が十分とはいえないため、来年度以降もサンプル収集を継続して実施する。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画に大きな変更はない。バリデーションフェーズに必要なサンプルの収集を継続実施し、2013年までの骨折調査の情報を加え、最大13年間のフォローアップ期間とした解析を行う。Cox回帰分析をRを用いて行い、さらにハザード比を用いてディスカバリーフェーズの結果とあわせたメタ解析を行い、ゲノムワイド有意水準をクリアした遺伝子多型を非椎体骨折発症と有意な関連ありと判定する。引き続き、トランスクリプトーム解析、エピゲノム解析を実施する予定である。
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] A twin study of rheumatoid arthritis in the Japanese population.2016
Author(s)
Terao C, Ikari K, Nakayamada S, Takahashi Y, Yamada R, Ohmura K, Hashimoto M, Furu M, Ito H, Fujii T, Yoshida S, Saito K, Taniguchi A, Momohara S, Yamanaka H, Mimori T, Matsuda F
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Journal Title
Mod Rheumatol
Volume: -
Pages: -
DOI
Peer Reviewed
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