2015 Fiscal Year Annual Research Report
筋電図バイオフィードバック訓練による咀嚼筋痛患者の症状改善効果に関する多施設研究
Project/Area Number |
15H05031
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Research Institution | Meikai University |
Principal Investigator |
藤澤 政紀 明海大学, 歯学部, 教授 (00209040)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺田 信幸 東洋大学, 理工学部, 教授 (90155466)
金村 清孝 岩手医科大学, 歯学部, 講師 (50343439)
田邉 憲昌 岩手医科大学, 歯学部, 助教 (60433497)
渡邉 明 明海大学, 歯学部, 助教 (50580239)
岩瀬 直樹 明海大学, 歯学部, 講師 (60245173)
小見山 道 日本大学, 松戸歯学部, 准教授 (60339223)
飯田 崇 日本大学, 松戸歯学部, 助教 (50453882)
船登 雅彦 昭和大学, 歯学部, 准教授 (10146897)
佐藤 雅介 明海大学, 歯学部, 助教 (10708506)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 筋電図 / 咀嚼筋 / バイオフィードバック / 覚醒時ブラキシズム / 睡眠時ブラキシズム / 筋痛 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究組織拡大にともない、分担研究者、研究協力者が一堂に会し、平成27年8月29日に研究打合せを行った。本研究は前年度申請により採択された課題であることから、これまでの経緯を説明し、新たに加わった施設での倫理承認の必要性、すでに参加している施設での倫理申請(新規・変更)に関する説明を行った。 現在、新規参加施設での携帯型筋電計バイオフィードバック装置の導入、セットアップが終了し、各施設で倫理委審査中である。明海大学では倫理委員会承認が得られたことから、2名の被験者に対し実験を開始した。 また、以前バイオフィードバックトレーニングを実施した被験者(実験群、対照群とも)のトレーニングに対する1か月後の学習効果を確認したところ、実験群では有意な筋活動減少が認められた。このことより本研究で予定している筋痛抑制効果に対するフォローアップデータ解析を行うことの意義が確認できたものと考える。 さらに、睡眠中の脳波解析を行ったところ、バイオフィードバック群では睡眠ステージⅢ,Ⅳで増加するδ派の成分が増え、浅い睡眠の特徴であるα波の成分が減少し、コントロール群との違いが明確に認められた。このことは、本研究の大前提となる日中のバイオフィードバックトレーニングが覚醒時ブラキシズムのみならず、睡眠時ブラキシズムにも影響する根拠となるフィードバックループが中枢を含んで成り立っていることの証左と考えられ、本研究遂行の理論的根拠の一端を支える貴重なデータになるものと思われる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
実験に先立つ倫理申請に際し、研究代表者が所属する明海大学での倫理承認を待って、各施設で申請手続きを行う必要があったことから、実験着手に至っていない施設がある。平成28年度早々に審査承認を目指し、施設間で情報を共有している。記録システムは整っていることから、倫理審査で承認が得られれば、すぐに被験者依頼し記録に着手できる状態である。 なお、明海大学では倫理承認を受けていることから、現在2名の記録を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
各施設での倫理承認後、予定通り被験者を募り記録ならびに解析を行う予定である。
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Research Products
(8 results)