• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2018 Fiscal Year Annual Research Report

Multi-centered study of the effect of EMG biofeedback training on masticatory muscle pain patients

Research Project

Project/Area Number 15H05031
Research InstitutionMeikai University

Principal Investigator

藤澤 政紀  明海大学, 歯学部, 教授 (00209040)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 佐藤 雅介  明海大学, 歯学部, 講師 (10708506)
飯田 崇  日本大学, 松戸歯学部, 講師 (50453882)
小見山 道  日本大学, 松戸歯学部, 教授 (60339223)
田邉 憲昌  岩手医科大学, 歯学部, 特任講師 (60433497)
寺田 信幸  東洋大学, 理工学部, 教授 (90155466)
斉藤 小夏  明海大学, 歯学部, 助教 (00824533)
Project Period (FY) 2015-04-01 – 2020-03-31
Keywordsブラキシズム / 咀嚼筋痛 / 携帯型筋電計 / バイオフィードバック
Outline of Annual Research Achievements

ブラキシズムは歯科臨床上解決すべき重要な課題となっている.今回,日中のクレンチングに対するバイオフィードバック訓練(EMG-BF訓練) が咀嚼筋痛にどのような影響を与えるかについて解析し,ブラキシズム制御システムとしての有用性を検証することを目的として本実験を行った.日中のブラキシズムを自覚し,夜間のブラキシズムを指摘されたことのある被験者に対し,同意を得られた被験者18名(24.5±3.1歳)をバイオフィードバック群(BF群)とコントロール群(CO群)にそれぞれランダムに振り分け,連続した3週間の日中および夜間睡眠時のEMG測定を行った. BF群には2週目にクレンチング時(覚醒時ブラキシズム)にアラーム音が鳴るように設定したBF訓練を行った.このBF訓練は連続する2日間実施した.1週目と3週目は筋電図記録のみでBFによる介入を行わず、それぞれベースラインデータ,フォローアップ時のデータとして評価した.また,BF時の閾値設定には,クレンチング時にアラームが鳴り,食事中にはアラームが鳴らないような筋電図的な識別を行なうように設定した。CO群には3週とも筋電図記録のみ行った.これまで解析が終わったこの18名の被検者から得られたデータから,3週目において,BF群がCO群に対して有意な減少を認めた(p<0.05; TukeyのHSD 検定).また,実験前後の問診票から,顎周囲に「痛み」または「だるさ」を訴えた被験者4名中3名が改善を認めた.以上の結果より,日中のクレンチングに対するEMG-BF訓練が夜間のブラキシズムを抑制し,咀嚼筋痛を改善しうる可能性が示唆された.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

予定より若干少ない被検者数であるが、バイオフィードバックトレーニングを行ったBF群と介入せず筋電図測定のみ行ったCO群との比較を行い、本研究課題の目的である日中のクレンチングに対するEMG-BFが咀嚼筋痛に及ぼす影響を検証できた。
被験者の確保に対しては、事前に行ったパワー解析から各群15名の合計30名が必要であると予測した。この計算には、睡眠時ブラキシズムの先行研究から中等度と重度の識別できるEMGパラメータを参考にα0.05、β0.20として計算した。そのうえで200名を超える大学生を対象に質問票、口腔内検査を経て適格基準に合致する者を対象にポリソムノグラム検査で確認した結果、20名が最終的に被検者として条件を満たした。このように厳密な適格基準、除外基準を設定してことにより、被検者数が予定より少なくなったものと考えられる。さらに、3週におよぶポリソムノグラム測定により、睡眠中に電極が外れるといった、解析対象にならないデータを含んだ被検者は、解析対象から除外したため、さらに2名が減り、18名での解析となった。

Strategy for Future Research Activity

最終年となる次年度は被検者の追加を試み、最終的な解析を行い、その成果を学会、論文等の形で公表する予定である。多施設研究で実施するプロジェクトの最終年度であることから、データの追加より、結果のまとめ、公表とくに論文による発表に力を入れて、分担研究者との意見交換を行い、取り纏めていきたいと考える。
今回の被検者は筋痛の程度が軽度から中等度であったことから、今後疼痛程度の強い患者を対象とする検証が必要と考える。今回の結果と比較し、強い痛みを訴える場合に、認知行動療法の一環であるバイオフィードバック療法がどの程度効果があるのか、さらには薬物療法との併用はどうなるかといった点に関心がある。
また、筋電図以外のパラメータも測定していることから、解析対象に脳波、心電図、呼吸、眼電図等を含めた解析を見据えたプロジェクトの構築が必要と考える。
今回のプロジェクトのように質問票による主観的な評価と筋電図等の生体現症による客観的評価を組合わせた解析は、双方のデータの示す意味を解釈する上で貴重な情報を提供していると考えられることから、今後の研究に発展させるべく、今回の課題をまとめていきたい。

  • Research Products

    (4 results)

All 2018

All Presentation (4 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results)

  • [Presentation] 覚醒時ブラキシズムに対するEMGバイオフィードバック訓練の咀嚼筋痛改善効果2018

    • Author(s)
      佐藤雅介、斉藤小夏、大塚英稔、橋戸広大、三浦寛貴、寺田信幸、藤澤政紀
    • Organizer
      日本顎口腔機能学会第60回学術大会
  • [Presentation] 日中のバイオフィードバック訓練前後のブラキシズムおよび咀嚼筋痛の変化2018

    • Author(s)
      斉藤小夏、佐藤雅介、大塚英稔、岩瀬直樹、藤田崇史、水口由希子、藤澤政紀
    • Organizer
      日本補綴歯科学会第127回学術大会
  • [Presentation] バイオフィードバック訓練による山んグラインディングの抑制効果2018

    • Author(s)
      斉藤小夏、佐藤雅介、島野偉礎轄、藤澤政紀
    • Organizer
      第33回日本歯科心身医学総会・学術大会
  • [Presentation] Daytime clenching control also reduces nighttime gringing2018

    • Author(s)
      K. Saito, M. Sato, H. Otsuka, M. Fujisawa
    • Organizer
      96th General Session & Exhibition of IADR
    • Int'l Joint Research

URL: 

Published: 2019-12-27  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi