2018 Fiscal Year Annual Research Report
看護職の生涯にわたるキャリア発達を支援する体系的研修プログラムの構築
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15H05065
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
和住 淑子 千葉大学, 大学院看護学研究科, 教授 (80282458)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河部 房子 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 教授 (00251843)
寺島 喜代子 福井県立大学, 看護福祉学部, 教授 (20180078)
黒田 久美子 千葉大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (20241979)
錢 淑君 千葉大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (50438321)
山本 利江 千葉大学, 大学院看護学研究科, 教授 (70160926)
斉藤 しのぶ 千葉大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (90292680)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 看護学 / 看護管理学 / 看護継続教育 / 範例(パラダイムケース) |
Outline of Annual Research Achievements |
看護継続教育の分野では、研修対象者となる看護職が直面している課題や研修ニーズの把握は日常的に行なわれている。しかし、対象者が表現する課題や研修ニーズは、日常業務の中で遭遇する目の前の差し迫った問題に起因することが多く、研修企画者は、直ちに問題解決できるような知識や方法を提供するような研修を企画・実施しがちである。しかし、看護職の生涯にわたるキャリア発達という視点から、表出された課題や研修ニーズをとらえ返してみると、目前の問題解決のための知識や方法に留まらない、真の課題や研修ニーズが見出される。本研究では、このような発想に基づき、少子高齢社会における看護基礎教育終了後の課題や研修ニーズを明らかにし、それを看護職のキャリア発達という視点から体系的に支援できる研修プログラムを構築することを目的としている。 平成27~29年度の研究では、看護職の自律的なキャリア発達を支援するためには、看護職の範例(パラダイムケース)を用いたリフレクションが有効であることが明らかになった。さらに、体系的な研修プログラムを構築するためには、範例を教材化し、看護学の基本構造を踏まえて体系化する必要があることが明らかになった。 平成30年度の研究では、これらの成果に基づき、激変する保健医療の現場の現状に即して看護本来の役割発揮を促進する範例の収集を行った。さらに、収集した範例の特徴を踏まえ、看護職の生涯にわたるキャリア発達を支援するより効果的な研修提供システムとして、範例集積システム、範例活用システムの2つのシステムから成る看護実践における範例(パラダイムケース)の集積・活用システムを考案した。さらにシステムに必要な各機能の実装可能性を検討するため、システム開発の専門的見地からシステム仕様に関する提案を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
収集した範例(パラダイムケース)の特徴を踏まえ、研修提供システムとして、看護実践における範例(パラダイムケース)の集積・活用システムを考案した。さらにシステムに必要な各機能の実装可能性を検討するため、システム開発の専門的見地からシステム仕様に関する提案を得ることができたことから、おおむね順調に進展しているといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、激変する保健医療の現場の現状に即して看護本来の役割発揮を促進する範例の収集を継続し、データベースを作成しつつ、看護実践における範例(パラダイムケース)の集積・活用システム(簡易版)の構築する。その後、簡易版の運用を開始し、運用状況のモニタリング、評価までを行う。
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Research Products
(4 results)