2015 Fiscal Year Annual Research Report
ITCを利活用した高齢透析患者の在宅腹膜透析支援システムの開発
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15H05094
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
大川 明子 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 准教授 (20290546)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前川 厚子 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 教授 (20314023)
梅田 徳男 北里大学, 医療衛生学部, 教授 (40142319)
阿部 まゆみ 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 特任准教授 (80467323)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 高齢者 / 腹膜透析 / 情報通信 / 在宅 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は、高齢者の在宅腹膜透析のプロトタイプシステムの支援項目を設計するため、実際におこなわれている施設(松尾内科)で情報収集をおこなった。その結果、感染に関する情報が必要であることがわかった。挿入部の観察、排液の色などが挙げられた。この情報を踏まえ高齢者の在宅腹膜透析のプロトタイプシステム(基本的な機能だけを部分的に実証したシステム)の支援項目を設計した。支援項目には記録ノートとして透析時の記録と、一日の記録、血糖値、食事内容に分け情報を患者・家族が入力できるようにした。まず、透析記録の入力内容は透析開始時刻・透析液濃度・排液量・注液量・除水量・排液時間・排液の確認項目を設けた。次に一日の記録には、尿量・飲水量・体重・排便・血圧・出口部の状態(画像)を設けた。血糖値は朝昼夕3回測定できるようにした。食事内容は朝食・昼食・夕食のメニューを書き込み、さらに、食事の写真を保存し、ファイルを添付できるようにした。これらの情報を施設側と共有できるよう伝送できるようにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
構築したプロトタイプシステムは必要な新項目を検討吟味したが、内容が多くなった。そこで支援項目の優先順位を検討していく必要が生じてきた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度に構築したシステムの設計・構築の妥当性と信頼性を図るため、まずは研究者間で評価をおこない、さらに構築したシステム内容について、訪問看護師・在宅医から評価を受ける。また、既に在宅腹膜透析をおこなっている患者からも評価を受ける。次に操作性については、ウェブユーザビリティ評価スケール(WUS)で評価する。調査は愛知県名古屋市東区で在宅医療連携拠点事業をおこなっている大幸砂田橋クリニックの訪問看護師3名、訪問介護士3名、在宅医2名を対象に実施する。在宅透析患者2名も本クリニックの患者を対象とする。
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Research Products
(3 results)