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2015 Fiscal Year Annual Research Report

農民を主人公にしたサゴヤシの商品作物化への挑戦とサゴヤシ研究拠点の創設

Research Project

Project/Area Number 15H05145
Research InstitutionEhime University

Principal Investigator

遅澤 克也  愛媛大学, 学内共同利用施設等, 教授 (30233539)

Project Period (FY) 2015-04-01 – 2018-03-31
Keywordsサゴヤシ / 東部インドネシア / 育苗センター / サゴヤシの栽培実験 / 地方政府との連携 / 熱帯農業 / サゴヤシの栽培化
Outline of Annual Research Achievements

2015年度は南スラウェシ州北ルウ県のペンカジョアン村に育苗センター、移植実験地からなるサゴヤシ研究拠点づくりに着手した。サゴヤシ苗の生産、その苗を使った移植密度を変えた移植実験地(2ha)の栽培実験を開始している。移植後の生育状況、樹間を変えた(10m×10m、7.5m×7.5m、5m×5m)生育状況を追跡している。
一方で、ルウ地方の1市3県(パロポ市、ルウ県、北ルウ県および東ルウ県)が共同したサゴヤシを使った地方開発の取り組みを支援し、これを「ルウ地方のサゴ・テクノパーク構想」としてまとめ、インドネシア政府高等教育総局に提出している。サゴヤシ研究に関する情報センターをパロポ市の開発庁とハサヌディン大学林学部につくる準備に入っている。これらの情報センター候補地には、サゴヤシ研究の文献を配置した。
また、ハサヌディン大学に農学、林学、工学等からなるサゴヤシ研究チームを組織し、サゴヤシ研究拠点を利した日・イ双方からなる研究体制を整えた。
インドネシア以外に、マレーシア・サラワクとフィリピンでの現地調査を実施し、ルウ地方のサゴヤシ開発を相対的に位置づける情報を入手し、今後のサゴヤシ研究の進め方を検討しつつ、サゴヤシ研究のネットワーク形成の準備をしている。
以上の実績に基づいて、今年度は6月2日にインドネシア国内の関係者を招いたサゴヤシセミナーをパロポ市で、7月23日にサゴヤシ学会と共同して国際サゴヤシシンポシウムの開催が検討されている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

1: Research has progressed more than it was originally planned.

Reason

ルウ地方の1市4県の協力の下に、本研究で進めつつあるサゴヤシ栽培化のための調査結果を地方政府に提供することが可能となり、また、ルウ地方の1市4県が共同してサゴヤシを使った地方開発の構想を準備し、インドネシア政府への予算申請に着手することができた。
一方、ハサヌディン大学内のサゴヤシ研究チームも独自の予算申請に着手し、これらが有機的に動き出しはじめている。
また、ペンカジョアン村の若者は、北ルウ県開発庁の指導のもとサゴヤシ村構想を作成し、60ha前後の植林の準備を開始している。以上の経緯は、サゴヤシの農民レベルの栽培化を図る上で非常によい環境を形成している。

Strategy for Future Research Activity

2016年度は、次年度に予定していた国際サゴヤシシンポシウムを繰り上げて実施し、インドネシア政府や地方政府のサゴヤシ開発への理解を深め、かつ、インドネシア側の予算を確保し、有機的な産学地の協力関係を構築したいと考えている。また、ハサヌディン大学に組織されたサゴヤシ研究チームと本研究とが連携し、サゴヤシ栽培化のための研究やサゴヤシ林の環境浄化機能、生態系保全機能および防災機能を確認するための調査計画を検討し、実施する。

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Published: 2017-01-06  

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