2018 Fiscal Year Annual Research Report
Study on X-ray high-resolution spectroscopy of baryonic black hole jets
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15H05438
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
山田 真也 首都大学東京, 理学研究科, 助教 (40612073)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ブラックホール / X線天文学 / X線検出器 |
Outline of Annual Research Achievements |
ブラックホールから光速に近い速度で噴出するジェットのメカニズムや組成については未だによくわかっておらず、本研究では、宇宙X線観測とくに精密X線分光を用いて、この謎に挑むことが目的である。昨年度は、もっと有名なマイクロクエーサーのSS433の観測チームの立ち上げを行った。SS433はX線から可視光、電波まで多波長で観測されており、全貌の把握のために、電波の専門家、超新星残骸、銀河系内放射の専門家などを集結し、観測計画を練り、Chandra衛星の100ksの観測の獲得に成功した。Chandra衛星で空間分解能が最もよいセンサーを用いたブラックホールジェットの空間分解についても検討し、観測提案を提出した。 次期X線衛星の室温デジタル部の開発も進め、フライトのセンサー部の試験の準備を行い、室温デジタル部の開発にめどをつけた。特にセンサーとの接続において重要となる電源部の性能評価とデジタル部との接続に問題がないことを確認でき、フライト品の最終試験のセットアップが整った。 将来の精密X線分光に向けて、マイクロ波を用いた信号多重化による多画素よみ出し方式を開発を進めた。装置開発の基盤インフラとなる断熱消磁冷凍機の立ち上げを行い、開発サイクルの基盤となるインフラを整えた。時間分割方式の多画素の超電導遷移端検出器の宇宙応用に向けた技術成熟度をたかるため、過酷な放射線環境で試験を行い、荷電粒子が多量に降り注ぐ中でエネルギー分解能の劣化を食い止めてほぼ予想通りの分光性能を達成することにも成功した。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)