2015 Fiscal Year Annual Research Report
医工連携により創製する画期的光学測定系を駆使した内耳振動現象の統合的解析
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15H05683
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
任 書晃 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (80644905)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | OCT |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度では、新たなfull-field振動計測手法として多波長走査型共通光路en-face OCT技術と広視野ヘテロダイン検出(Wide-filed heterodyne detection; WFHD)法を組み合わせた方法を開発した。WFHD法では、従来のフレームレートのCCDやCMOSカメラを用いて広視野での高速振動が計測できる。また、光コム干渉法の導入によって測定物体の深さを任意の関心領域に合わせて2次元平面内の振動による位相変化を捉えることが可能になった。新規装置において光コム干渉法を適用するために、ファブリペロー共振器と広帯域SLDを用いて広い帯域の多波長光(低コヒーレンス・コム)を作り出し、ファブリペロー共振器の共振器長を可変にすることで干渉計側の参照ミラーの操作を無くした。また共通光路干渉計の構成でOCT計測を可能にした。生体実験として、パラフィンで固定されたマウスの肝臓細胞組織の3次元OCT計測及び、WFHD法を用いて生体内部の各層における振動パラメータ(2次元の振動周波数、位相、及び振幅分布)の計測を行い、提案手法の有用性を確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は目的の基底板以外の生体試料を用いて、パラフィンで固定されたマウスの肝臓細胞組織の3次元OCT計測及び、WFHD法を用いて生体内部の各層における振動パラメータ(2次元の振動周波数、位相、及び振幅分布)の計測を行い、提案手法の有用性を確認できた。計画通り、来年度から蝸牛での計測を来年度の目標とする。
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Strategy for Future Research Activity |
蝸牛の基底板は、現在使用している試料よりも光の反射率が大幅に小さい。これに対処するために、受光方式の変更や光源強度の変更などが必要となる可能性がある。実験を通じて、目的の計測を実現するために必要な変更を、測定機器に加える。
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Research Products
(8 results)