2018 Fiscal Year Annual Research Report
極限時間分解能観測によるオーロラ最高速変動現象の解明
Project/Area Number |
15H05747
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
藤井 良一 名古屋大学, 宇宙地球環境研究所, 名誉教授 (00132712)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 泰信 国立極地研究所, 国際北極環境研究センター, 准教授 (00362210)
三好 由純 名古屋大学, 宇宙地球環境研究所, 教授 (10377781)
淺村 和史 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究所, 准教授 (50321568)
加藤 雄人 東北大学, 理学研究科, 教授 (60378982)
細川 敬祐 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 教授 (80361830)
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Project Period (FY) |
2015-05-29 – 2020-03-31
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Keywords | 脈動オーロラ / 高速変調 / 衛星-地上同時観測 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題では、脈動オーロラと呼ばれる数ミリ秒から数百ミリ秒の時間変動を内在しつつ、数秒から数十秒で明滅するオーロラ現象の生成機構を理解することを目的としている。この目的のために、地上からの光学、レーダーによるオーロラ観測、極域におけるロケット実験、あらせ衛星による宇宙空間の観測、そしてシミュレーションを組み合わせた研究を実施する。 平成30年度においては、北欧に設置した高速カメラ群による観測を継続し、あらせ衛星との同時観測を多数回実施することに成功した。また、北米のカメラとあらせ衛星との同時観測から、フラッシュと呼ばれるオーロラの過渡的な発光とプラズマ波動との1:1対応の特定に成功した。さらに、北欧に設置したカメラとあらせ衛星との同時観測から、ECHと呼ばれる静電的なプラズマ波動と脈動オーロラとの対応関係に関する研究も行った。 さらに、観測ロケット搭載機器の開発を行い、平成31年1月には、ノルウェー・アンドーヤおけるNASAの観測ロケット実験に参加した。打ち上げは、地磁気的に静穏かつ日照側領域で行われたが、数十keVから100 keVを超える高エネルギー電子の降り込みが検出され、またEISCATとの同時観測にも成功した。このときロシアの地上観測点では、ホイッスラーモード波動が、またより高緯度のスバールバル諸島の光学観測では脈動オーロラが観測されていた。現在、シミュレーションとの比較研究も含めて、本ロケット実験データの解析を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
光学観測システムとあらせ衛星との同時観測を多数回実現し、良好にデータを取得している。また、観測ロケット実験搭載機器を開発し、平成31年1月にノルウェー・アンドーヤにおいて観測ロケット実験を実施した。
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Strategy for Future Research Activity |
あらせ衛星、地上光学同時観測を引き続き推進するとともに、脈動オーロラを起こす電子の散乱および発光に関するシミュレーションを進めていく。また、令和2年度に北米で実施予定の観測ロケット実験の機器開発を進めていく。
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Research Products
(30 results)
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[Journal Article] The ARASE (ERG) magnetic field investigation2018
Author(s)
Matsuoka Ayako、Teramoto Mariko、Nomura Reiko、Nose Masahito、Fujimoto Akiko、Tanaka Yoshimasa、Shinohara Manabu、Nagatsuma Tsutomu、Shiokawa Kazuo、Obana Yuki、Miyoshi Yoshizumi、Mita Makoto、Takashima Takeshi、Shinohara Iku
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Journal Title
Earth, Planets and Space
Volume: 70
Pages: -
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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