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2015 Fiscal Year Annual Research Report

認知症高齢者の飴を舐め摂る口腔機能と栄養状態の関係の解明

Research Project

Project/Area Number 15H06431
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

森 隆浩  広島大学, 大学病院, 歯科診療医 (70760007)

Project Period (FY) 2015-08-28 – 2017-03-31
Keywords認知症 / 口腔機能 / 栄養
Outline of Annual Research Achievements

我が国において急増している認知症高齢者に対し、安全に食事を経口摂取できるよう支援することは栄養状態およびQOLの維持・向上のために重要である。本研究の目的は、認知症高齢者の口腔機能と栄養状態の関係を明らかにすることとした。対象者は、広島県内の某介護老人福祉施設の全入居者とした。当該施設入居者の大半が認知症高齢者であり、ご家族の同意が得られた対象者35名について、口腔機能検査として棒付き飴を一定時間舐めて摂取する量を検査値とする舐摂機能検査および舌の筋力の指標である最大舌圧の測定を試みた。その結果、舐摂機能検査は33名、舌圧検査は24名について測定可能であった。栄養状態の評価として、入居者の全身状態を確認する目的で定期的に実施されている血液検査の結果より、血清アルブミンのデータを調査した。加えて、簡易栄養状態評価であるMini Nutritional Assessment-Short Form (MNA-SF)を用い、身長および体重よりBMIを算出した。食事摂取量から摂取したエネルギー、たんぱく質および水分量を算出した。認知機能の評価としてはMini-Mental State Examination(MMSE)、日常生活動作(ADL)の評価にはBarthel Indexを用いた。今後、口腔機能と栄養状態の関連について得られたデータより分析を進めるとともに同一施設において6か月後の調査を実施する。これにより口腔機能および栄養状態の経時的な変化を明らかにするとともに、その関連性を検討する。また、研究期間内における誤嚥性肺炎の発症あるいは死亡などの有害事象の有無についても調査する予定である

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

計画通り、認知症高齢者について口腔機能と栄養状態のデータ収集が行えている。また、主たる口腔機能の評価方法である舐摂機能検査について予想通りの結果が得られなくとも、舌の筋力評価法である最大舌圧と栄養状態との関連を検討することが可能である。

Strategy for Future Research Activity

同一施設において6か月後の縦断調査を行うことで、口腔機能および栄養状態の変化を検討する予定である。併せて、誤嚥性肺炎の発症等の6カ月の調査期間内の有害事象についても調査する予定である。縦断調査の結果を踏まえた本研究の結果は、国内外の学会発表あるいは論文投稿に向けて準備を進めていく。

URL: 

Published: 2017-01-06  

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