2016 Fiscal Year Annual Research Report
Characteristics of the utilization of medical services and help-seeking behaviors by university students
Project/Area Number |
15H06532
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
川添 美花 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 助教 (80758764)
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Project Period (FY) |
2015-08-28 – 2017-03-31
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Keywords | 大学生 / メンタルヘルス / 援助要請 / 保健センター / 退学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、問題を抱えた大学生を早期発見、早期介入するための支援を検討するために、退学や除籍をした大学生の在籍期間中の保健センターにおけるサービス利用状況及び援助要請行動の特徴を明らかにすることを目的とした。 X年4月入学の学部生でX+4年度末までに卒業、退学もしくは除籍をした学生2093名を対象とした。基本属性、大学在籍期間中の利用サービスの種類や時期、利用回数を対象者の個別の保健センター利用記録から後ろ向きに縦断的にデータ収集を行った。 対象者を卒業の可否及び退学理由により、卒業した学生(以下、卒業群)と退学もしくは除籍した学生(以下、退学群)の2群に分けた。退学群のうち、他大学への入学及び海外留学による退学は問題を抱えて退学をした可能性が低いため卒業群に含め、卒業群1962人、退学群131人を分析対象とした。 退学群は入学時の平均年齢が高く、男性が多かった。退学群の約半数が在籍期間中に一度もサービスを利用していなかった。退学群では、休学から復学する際に義務化されている健診(以下、復健)をきっかけに初めて保健センターを利用する学生が多く、全サービスの利用合計回数は2回以内の学生が69.0%であった。また、退学群では、卒業群よりも有意にメンタルヘルス相談(以下、MH)に予約していたが、61.1%の学生が1回目の相談につながっていなかった。また、MHを利用した全退学群の利用回数は2回以内であった。 退学や除籍した大学生は卒業した大学生よりも自発的な援助要請行動を在籍期間中におこなっておらず、サービスの利用回数も少なかった。そのため、サービス利用はあっても問題解決まで至っていない可能性が考えられた。また、休学後に初めてサービスを利用する学生も多く、サービス利用時にはすでに何らかの問題が生じている可能性やMHを実際に利用するまでの間の支援が必要であることが示唆された。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)