2016 Fiscal Year Annual Research Report
Smartphone-delivered Attention Bias Modification: Attempts for application to the patients with depression and anxiety complications.
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15H06656
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Research Institution | Japan Lutheran College |
Principal Investigator |
上田 紋佳 ルーテル学院大学, 総合人間学部, 助教 (60707553)
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Project Period (FY) |
2015-08-28 – 2017-03-31
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Keywords | 不安 / 抑うつ / 注意バイアス修正法 / アプリ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,自動的な処理に介入する治療法であり,不安障害患者の不安を低減する効果が報告されている注意バイアス修正法によるトレーニングを,大学生を対象として,スマートフォンのアプリによって実施することが目的であった。 平成28年度は,二つの研究を行った。一つ目の研究では,昨年度作成した刺激のデータベースをもとに,そのデータベースの妥当性を記憶実験によって検討した。ネガティブ語,中性語の刺激の記憶成績は,特性不安とは関連がみられなかったが,抑うつとの関連がみられた。この結果から,データベースの特徴を抑うつの観点からも検討する必要性が示された。また,データベースは20歳から60歳を対象として作成されたものであるため,大学生などの特定の年代を実験対象者とする場合には,実験対象者の年齢に合わせることが望ましいことが示唆された。 二つ目の研究では,昨年度作成した刺激を用いて,スマートフォンによる注意バイアス修正法トレーニングを実施した。iOSのアップデートに伴い,システムの大幅な改善が必要となり,実施時期が大幅に遅れたが,参加者募集から,課題を終了させた参加者へ謝礼を支払うまでの仕組みを完成することができた。 以上より,平成28年度は,注意バイアス修正法によるトレーニングをアプリで行うための環境を整備することができた。また,アプリをトレーニングに用いることで利用者の利便性は高まるが,一方で開発のコストが非常に大きくなることが明らかとなった。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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