2017 Fiscal Year Research-status Report
環境問題報道におけるメディアフレームとその受容に関する実証的研究
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15K00661
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Research Institution | Mejiro University |
Principal Investigator |
川端 美樹 目白大学, 社会学部, 教授 (50234117)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 環境問題報道 / メディアフレーム |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度の研究実績は以下の通りである。まず、昨年度から行っている内容分析の結果をもとに、結果の一部を2017年6月末~7月上旬にイギリス・レスター大学において開催された国際環境コミュニケーション学会の大会COCE2017(2017 Conference on Communication and Environment)において発表した。(発表タイトルは”From conflict to coexistence: The frame analysis of environmental communication about COP21 in Japanese newspapers”)発表内容はCOP21の際の新聞の内容分析について、特にメディア・フレームに焦点をあてた分析結果である。また、メディアフレーム以外の分析結果について、2017年10月に広島大学で開催された日本社会心理学会第58回大会において発表した。(発表タイトルは「新聞はCOP21をどのように伝えたかーマスメディアにおける環境問題報道の内容分析(2)」) その他、昨年度行った深層面接の結果の分析を続けている。平成30年度の国際メディア・コミュニケーション学会大会の発表に向けてアブストラクトを提出し、発表予定となっている。(発表タイトルは"The view of nature and environment of Japanese youth: Exploring the audience frame and narrative for environmental issues in Japan") また、内容分析および深層面接の結果を元に、質問紙調査で用いる仮説・質問項目を作成した。なお、現在も引き続き作成検討中であり、完成し次第次年度にオンライン調査を実施する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨年度に引き続き、今年度も分析結果について2回の学会発表を行った。成果発表については順調に行っているが、深層面接の結果の分析および質問紙調査については、別の業務に忙殺されて思うように進まず、研究終了年度を1年延長することになった。また、質問紙調査として一般サンプルによる訪問面接調査を予定していたが、予算の都合上難しいと判断し、オンライン調査を複数回行うことで調整することにした。以上のような計画の変更も進行状況に影響した。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度となるため、次年度はこれまでの結果を元に仮説および質問項目を完成させて質問紙調査を行う。昨年度、一般サンプルによる調査を計画したが、予算上難しいという結論に達した。そこで、現在のところは何回かに分けてオンライン調査を行う計画である。調査後、集計データを分析し、環境問題報道の受容過程について総合的な分析・考察を行い、研究成果報告書を作成する。 成果報告については、学会においても発表を行う予定である。すでに6月にアメリカ・オレゴン大学で開催予定の国際メディア・コミュニケーション学会大会において発表が確定している。国内の学会においても、日本社会心理学会等において発表を行う予定で準備中である。
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Causes of Carryover |
(理由) 深層面接調査の結果分析および質問紙調査の計画が、他の業務などにより予定より遅れたため。 (使用計画) 質問紙調査をオンライン調査により数回行う。また、今年度も研究成果の発表のために学会発表を行うため、出張旅費についても支出する。さらに、研究成果報告書を作成する。
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Research Products
(2 results)