2016 Fiscal Year Research-status Report
更年期世代女性の食の外部化の課題の解明と健康の維持増進のための食事環境の整備
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15K00892
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Research Institution | Kinjo Gakuin University |
Principal Investigator |
丸山 智美 金城学院大学, 生活環境学部, 教授 (50410600)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 食と健康 / 女性 / 更年期 / 食環境 / 健康 / 食嗜好 / 外食 / 中食 |
Outline of Annual Research Achievements |
本課題研究期間の2年目にあたる平成28年度には、平成27年度に調査した更年期世代女性の基本味覚や食生活活動範囲などを解析するのと並行し、食の外部化を中心とした食環境の問題点についての調査を行い、高血圧や歯周病患者の食事摂取を検討した。また生活習慣病に罹患していない更年期世代女性について、名古屋市の都市圏のベッドタウン周辺都市の勤労年齢である500人、さらに別周辺都市で150人を対象として調査を実施し、現在データのスクリーニングを行っている。平成29年度に解析結果をまとめ、公表する予定である。 本課題研究期間の2年目であるため研究成果の報告も行った。平成27年度に調査対象とした健康な地域在住更年期女性の食環境の実態について第23回日本未病システム学会学術総会(九州大学医学部百年講堂)にて成果を公表した。また食環境においてソーシャルキャピタルを有する更年期女性の食意識はソーシャルキャピタルを有しない者と比較して良好であった結果を15th World Congress on Menopause(Prague, Czech Republic)で報告した。 本研究の最終年度では食環境整備の障壁の解明を行う予定である。調査対象をコントラクトフードサービス企業と外食産業、宅配弁当や総菜メーカー、食品総合卸企業などで、食事提供サイドからの障壁を明らかにするための調査を行うべく、研究協力を仰ぎ、数社から協力の内諾を得た。また調査票内容の妥当性について検討し、調査票の項目の精査を終えた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画通りの調査対象者として調査依頼をした施設とコホートから、積極的な研究の参加同意を得ることができたため、順調に調査を進める事ができた。さらに3年目に実施予定である介入研究の調査に協力する企業の選定も順調に進んでいる。平成27年度の報告書の計画に記した「美味しさ」の文献調査も順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度には、27年度と28年度調査で、更年期女性の利用頻度が高い食事形態を用いて、日本人の食事摂取基準2015を基準とした献立を企業から協力を得て作成し、その献立を用いて介入調査を行う予定である。献立を作成する企業について、4社から協力を得られるため、献立作成の教育についても並行して進める。
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Research Products
(17 results)