2016 Fiscal Year Research-status Report
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15K00980
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
Lee YongKyung 山口大学, 大学研究推進機構, 准教授 (70437698)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 知財教育 / 必修知財科目 / 知財学習教材 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度(平成28年度)は、前年度に先取り実施した開発したQ&A形式の教材(講義スライド形式)を用いた実証講義の検証を行った。具体的には、平成27年度後期にQ&A形式の教材(講義スライド形式)を紙媒体で配布し主要箇所を解説するなどした5クラス(約850名)及び紙媒体での配布はせずweb配信だけした1クラス(約140名)において授業内容の理解度と教材の関係等についてアンケートを行っており、そのアンケート結果の分析等を行った。結果として、授業で使用する必須教材(講義スライド、宿題レポートなど)についてはいずれも受講者が授業内容を理解するのに有効であったとの回答(いずれも88%以上の受講生が「役に立った」と回答)に対して、参考教材の位置づけにある本研究で開発したQ&A形式の教材(講義スライド形式)についても授業内容の理解に概ね有効であったとの結果が得られた(70%の受講生がQ&Aは「役に立った」と回答)。また、Q&A形式の教材を紙媒体で配布することにより、Web配信だけに比べ、Q&Aを読む比率をアップさせ、受講生のQ&Aに対する関心度を高めることが示された。さらに、紙媒体で配布した5クラスにおいて、1割の受講生が最も関心が持てた教材としてQ&A形式の教材を選択した。Q&A形式の教材は、授業においては参考教材の位置づけではあるものの受講者自らの質問(知りたいこと)に対する回答であるのでより興味・関心を持って見る・聞くことができ、また双方向の授業を実感できることから、総じて授業内容の補填ツールとして有効であることが示された。 また実証講義を行ったクラスの小レポートを一部整理分析し、新規質問事項の抽出と教材の充実化を図った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成27年度以降の研究実施計画どおり、実証講義で得られたアンケート結果を分析することで、開発したQ&A形式の教材の効果検証を行った。 また、実証講義を行ったクラスの小レポートを一部整理分析し、さらなる質問事項の抽出と教材の充実化を図った。
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Strategy for Future Research Activity |
当初計画どおり推進する。 平成29年度は、引き続きQ&A形式の教材(講義スライド形式)の充実化と改訂作業を行うと共に、書籍・ビデオ教材化を進める。
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Causes of Carryover |
主に学会参加の旅費を当初予定より抑えることができたことから(2回から1回に)、次年度使用額(71,686円)が生じている。研究推進上の影響はほとんどない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度使用額は、主に書籍教材化の印刷代として使用する。
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