2016 Fiscal Year Research-status Report
サイエンスコミュニケーションを指向した歴史をたどる力学教育
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15K00982
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
有光 隆 愛媛大学, 理工学研究科(工学系), 准教授 (20151186)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八木 秀次 愛媛大学, 社会共創学部, 教授(特命教員) (40036471)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 科学コミュニケーション / 科学史 / 力学 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究計画では平成28年度は「高校生を対象としたサンプル教材の作成」を計画していたが,教材に使用するイラストの著作権問題について照会に時間を要したため,他の事柄について研究を進めた. 共通教育科目として開講している「力学の歴史」において,受講者が共感を受けやすい内容として「研究者の背景に関するエピソード」と「研究者が残した有名な言葉」がある.人物を通して歴史的に力学を解説する手法は共感を得やすく,次の段階に必要な知識の共有に対する心理的な障壁を下げる効果がある.この講義科目はサイエンスコミュニケーションに応用しやすいものと位置付けている.これらのことを第64回工学教育研究講演会において発表した. また,クォーター制により従来より講義回数が減ったので短縮版の教材に変更した.このことにより,より教材のバリエーションが増した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
教材に利用するイラスト作成に関わる著作権について印刷会社への照会・回答などに時間を要してイラストの発注が遅れている.「歴史的な芸術作品・建築物などの模写」や「発注時の仕様書における既出の画像使用」などが主な懸念事項である.
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Strategy for Future Research Activity |
イラスト発注に必要な仕様書を作成し,手続きに移す予定である.イラストに関係しない作業を前倒しして研究の遅れを取り戻したい.また,イラストレータと十分打ち合わせる必要がある.
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Causes of Carryover |
教材に使用するイラストを発注できなかったために次年度使用額が大きくなった.また,イラストの金額が大きくなる可能性もあると考えて,当該年度の他の経費を抑制気味に使用した.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成28年度に予定したイラストの発注を平成29年度に仕様書を作成し,速やかに発注をする.
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Research Products
(2 results)