2018 Fiscal Year Research-status Report
サイエンスコミュニケーションを指向した歴史をたどる力学教育
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15K00982
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
有光 隆 愛媛大学, 理工学研究科(工学系), 准教授 (20151186)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八木 秀次 愛媛大学, 社会共創学部, 教授(特命教員) (40036471)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 科学コミュニケーション / 科学史 / 力学 |
Outline of Annual Research Achievements |
イラスト作成の取り掛かりが遅れ、教材作成が遅れた。イラスト完成を待つ間に、資料や講義に関して以下のような整理を行った。 研究者の師弟関係に着目して研究内容の継承がどのようになされたのかを整理した。この内容を「サイエンスコミュニケーションを指向した力学の歴史-師弟関係による研究継承の整理-」と題して第66回工学教育研究講演会において口頭発表した。 科学コミュニケーションにおける共感・共有の重要性が一般的に指摘されている。ここで、共感は感情について、共有は規範・価値観に関する「こころのコミュニケーション」を意味している。また、価値観の共有は「同じ価値観を共有すること」ではなく、「価値観が伝わる、感じる、分かること」である。講義では「情報のコミュニケーション」が主題になる点に違いがある。著者が講義している「力学の歴史」(本研究課題の基になっている授業)において「こころのコミュニケーション」がどのように現れているか検討した。この内容を7th Asian Conference on Engineering educationにおいて'On Sympathy and Shared Values in Science Communication'の表題で口頭発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
イラストレーターが決まらなかったことから、イラストの作成依頼が遅れ、教材の作成が遅れた。3月末でイラストについては残りおよそ10点と他については修正段階になった。
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Strategy for Future Research Activity |
残りのイラストを完成させ、追加のイラストを依頼する予定である。これらのイラストを含め、若年層向けの教材を完成させる。教材の試供版を作成し、学生や高校教員の意見を聞きながら最終的な教材を作成する。
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Causes of Carryover |
力学の発展史についてイラストを多く含んだ読みやすい教材を開発する予定であった。しかし、教材に使用するイラストの著作権および適切なイラストレーターの選定に手間取り、作成依頼が大幅に遅れた。また、手作業のため遅れを簡単に取り戻すことができず、計画全体が遅れてしまった。 残りのイラスト作成と追加を予定している。また、成果を工学教育研究会で発表する予定である。
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Research Products
(2 results)