2018 Fiscal Year Annual Research Report
Research on mycological materials based on citizen scientists: museological framework for natural history museums as incubator and empowerment bases
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15K01157
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Research Institution | Osaka Museum of Natural History |
Principal Investigator |
佐久間 大輔 大阪市立自然史博物館, 学芸課, 学芸課長代理 (90291179)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今村 彰生 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (00390708)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 菌類資料 / 市民科学者養成 / 菌類インベントリー / 科学コミュニケーション / DNAバーコーディング / アーカイブ / サイエンスイラストレーション |
Outline of Annual Research Achievements |
1.コレクション形成過程の検討 2018年5月に開催された日本菌学会において「青木実菌類資料の研究」と「菌類コレクションはどのようにして形成されるか ―採集者の多様性ー」の2つの発表を共同研究者とともに行った。両者とも日本菌学会ニュースレター、日本菌学会会報に向け原稿を作成している。青木実菌類資料及び、吉見昭一菌類資料に加え豊嶋弘の資料をスキャンし、特別展で資料公開を行った。これらの資料の存在と価値を学会及びアマチュアに向けて公表する事ができた。 2.アマチュア向けの、きのこの観察、記録、標本作成のマニュアルとして「新板 きのこの秘密を知るために」を作成刊行した。あわせて2018年7月から10月に大阪市立自然史博物館で開催した特別展「きのこ!キノコ!木の子!」において解説及び展示を重点的に行い、関連の講演会で普及教育に努めた。刊行したマニュアルは肉眼的観察から、顕微鏡観察、文献や図鑑の使い方や配慮点などを詳しく示し初学者から中堅に向けた内容とした。アマチュア研究者を中心に大変好評で、現在一般書としての再編集が進んでいる。 3. 過去の菌類コレクション利用の留意点に関する論文2本を投稿したが、編集意見を受け、現在再投稿に向け準備中である。標本庫のカビ環境を含む資料の保存科学的な配慮については日本博物館協会の研究協議会において「自然史系資料の保存修復」として依頼講演を行った。 4.画像について、部分的な公開を始めているが、著作権的な課題を解決できていない。DNA及び標本資料については公開に向けた作業が進んでいる。 5.菌類細密図の学術的価値について研究会を行い、論文を作成した。投稿準備中である。
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Research Products
(12 results)