2017 Fiscal Year Annual Research Report
Effects of physical activity intervention on the circadian rhythm of body temperature and the amount of salivary melatonin at bedtime in elementary school students
Project/Area Number |
15K01504
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
柴田 真志 兵庫県立大学, 看護学部, 教授 (00254467)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | サーカディアンリズム / 体温 / 子ども / 身体活動 |
Outline of Annual Research Achievements |
子どもの身体活動量には季節性の変化が見られ、気温の低い冬期に低下するとされている。また、冬期には体温などのサーカディアンリズム位相が後退すると言われている。本研究では、身体活動量の低下する冬期に運動介入を行い、児童の体温リズムおよび就床時メラトニン量に及ぼす影響について検討することを目的に実施した。 解析対象者は、運動群が児童26名(男子13名、女子13名、平均年齢9.8±0.7歳)、コントロール群28名(男子15名、女子13名、平均年齢9.9±0.7歳)であった。対象者の身体活動量(歩数)、口腔内舌下温(起床時、14時、就床時)および就床時唾液メラトニン量を学校登校日の5日間連続で測定した。測定は、ベースライン(晩春)と冬期(12月)の2回行った。なお、運動群においては、冬期の測定期間中、朝10分間、放課後30分間の運動介入を運動指導者の監視下で行った。 冬の身体活動量は、ベースラインに比べて、運動群では有意に増加( p<0.001)したが、対照群では反対に有意な低下(p<0.001)が認められた。冬の起床時舌下温をベースラインと比較すると、運動群では差はなかったが、対照群では冬に有意な低下が観察された。歩数と就床時唾液メラトニン量のベースラインに対する冬の変化率の間には有意な正の関連(r=0.668, p<0.01)が認められた。 本研究において、小学生児童の冬の身体活動量および就床時メラトニン量に減少が認められ、体温リズム位相の後退を助長した結果、起床時体温が低下する可能性が示唆された。一方、冬期の運動介入によって高い身体活動量を維持・増加すると、体温リズム位相の維持あるいは前進に貢献する可能性があると考えられた。
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Research Products
(1 results)