2018 Fiscal Year Annual Research Report
Sex-based differences in adaptation process by exercise training under high altitude hypoxic environment
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15K01585
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| Research Institution | Fukui University of Technology |
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Principal Investigator |
前川 剛輝 福井工業大学, スポーツ健康科学部, 講師 (50336351)
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| Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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| Keywords | 高地暴露 / 低圧低酸素 / 動脈血酸素飽和度 / 酸素飽和度低下指数 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
これまでの研究により新たな検討課題として上げられた、睡眠中の酸素飽和度の高低や急激な変化の発生頻度との関係について追加検討を行った。すなわち、低酸素環境下での睡眠中に繰り返し生じる動脈血の酸素飽和度の低下が、高地暴露中の睡眠の質や疲労感に与える影響を検討した。
対象者は、非常に鍛練されスポーツ競技者14名（男子2名、女子12名）であった。対象者は標高1,000mにおいて5泊6日の高地滞在を行った。滞在1泊目の就床時から起床時まで、パルスオキシメーターを用いて連続的に心拍数（HR）と動脈血酸素飽和度（SpO2）を測定し、酸素飽和度低下指数（Oxygen desaturation index，ODI）を算出した。また高地暴露期間中は、毎朝起床直後にVisual Analog Scaleを用いて睡眠の質と疲労感を評価した。
3%ODI（ベースラインのSpO2値から3%以上の急激な低下が生じた頻度）が5dip/h以上かつ4%ODIが4dip/h以上の対象者をOD高頻度群（6名）、それ以外の対象者を低頻度群（8名）とし群間比較を行った。睡眠中のSpO2およびHRの平均値に両群間で有意な差はなかった。両群とも高地暴露が進むにつれ疲労感は増大したが、両群間による差はなかった。睡眠の質は、両群とも高地滞在1泊目が最も悪く、2泊目以降は改善し、その後はその水準を推移した。なお、両群間でその推移に有意な差は認められなかった。
標高1,000mという、それほど標高が高くはない低圧低酸素環境（準高地）においても、睡眠中においては動脈血の急激な酸素飽和度低下が繰り返し生じる。一方、疲労感の強弱、睡眠の質の良悪に及ぼす影響は、準高地環境においては小さいと考えられる。
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