2017 Fiscal Year Annual Research Report
Nutritional approach for PMS/PMDD in female athletes
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15K01636
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Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
武田 卓 近畿大学, 東洋医学研究所, 教授 (20301260)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 貴士 近畿大学, 付置研究所, 助教 (30734694) [Withdrawn]
清水 尚子 近畿大学, 東洋医学研究所, 助教 (50572731)
平野 昌美 近畿大学, 東洋医学研究所, 講師 (70351632)
宮田 信吾 近畿大学, 東洋医学研究所, 教授 (70403194)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 月経前症候群 / 植物性蛋白 / エクオール / miRNA |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度の研究実施状況を示す。 ①大学アスリート対象の食事摂取調査票(BDHQ)を用いた調査結果からは、PMS/PMDDによるパフォーマンス障害を自覚する選手では、植物性蛋白摂取が少なく、動物性蛋白摂取が多いことを明らかにし、これを論文化した(Tohoku J Exp Med. 2018;244(2):119-122)。 ②この結果をうけ、日本人での植物性蛋白摂取の大部分は大豆からの摂取であることから、大豆イソフラボンに注目し、大学アスリートを対象に活性型イソフラボンであるエクオールの産生能とPMS/PMDD症状との関連性を検討する調査研究を実施した。エクオール非産生者はパフォーマンス障害のリスク因子となることを明らかにし(OR3.34, 95%CI: 1.03-12.20, p=0.045)、これを論文化した(J Obstet Gynaecol Res. 2018 ;44(3):488-494)。 ③バイオマーカー開発に関しては、唾液中のmiRNAをマイクロRNAチップを用いて検討したところ、PMS/PMDD症状強の被験者で症状弱の者に比較して8倍以上の変動を認め、かつ治療の前後で4倍以上変動するmiRNAを2種類認め、これらは診断・治療のマーカーとなりうると考えられた。これとは別に、変化量は2~4倍であるが、かなり発現量が多いmiRNAを2種類認めており、あわせて診断・治療のマーカー候補になりえると考えられた。 研究期間全体を通じて、アスリートにおけるPMS/PMDDによるパフォーマンス障害と栄養との関連性が明らかとなった。また、バイオマーカー候補となりうる唾液中のmiRNAを複数個見つけることができた。
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Research Products
(3 results)