2016 Fiscal Year Research-status Report
父親の育児参加準備性・態度に関する自己評価尺度の開発
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15K01768
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Research Institution | Meiji University of Integrative Medicine |
Principal Investigator |
デッカー 清美 明治国際医療大学, 看護学部, 教授 (80708496)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山村 礎 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 教授 (00260323)
松下 年子 横浜市立大学, 医学部, 教授 (50383112)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 父親 / 子育て / 自己評価尺度 / 量的記述的研究 / 信頼性の検証 / 妥当性の検証 / 因子分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
2年目、パイロットスタディの44項目でアンケート調査用紙を100部配布。56部回収後、因子分析を行った結果、5因子24項目が抽出された。下位尺度として、①意識の変化、②知識の取得、③自分の中の感情、④他者への感情、⑤願望の5つが抽出された。その項目と育児積極性尺度の15項目、合計39項目の内容で本調査を行った。 本調査のアンケート調査を実施、700名アンケートを配布し、回収が197部であった。その後、回収率を上げるために250部追加アンケート調査を行った。その結果、286部回収(約30%の回収率)で、サンプルサイズとしては200~300部あればまずまずの回収率とされ、有効回答が271であった。パイロットスタディおよび本調査は、首都大学東京荒川キャンパス研究倫理安全委員会承認後から研究終了後60日以内の期間で調査を行った。探索的因子分析因子分析を行い、尺度の信頼性はCronbachのα係数、I-T分析で各項目間の相関係数を算出し、その値から信頼性の確認を行った。この尺度の妥当性は、内容性妥当性、構成概念妥当性と基準関連妥当性により検証した。内容的妥当性は、内容に偏りがないかどうか看護学研究者間で検証、基準関連妥当性は、併存的妥当性で確認し、共分散分析により、因子間の因果関係を確認した。この結果は、TNMC & WANSに応募し、採択された場合発表予定である。採択不可の場合は、他の学会で発表する。また、この尺度開発の結果は、論文投稿する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
半構造化面接においては、研究協力者が協力的であったこと、パイロットスタディで100部アンケート調査用紙配布した結果、回収率が56部で回収率56%と高かったことで有効な質問項目内容を抽出することができた。 統計処理では、科研費で正確な分析が得られるよう分析手法の研究に参加し、アドバイスが得られたこと等、順調に研究が進展できた理由だと考える。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究のアンケート調査用紙の結果、現在因子分析を行い信憑性と妥当性を検討中。また、母性領域および研究に精通している研究者にアドバイスを得て尺度を年度内中に開発する。その研究成果を学会発表や論文投稿する。 この研究で開発した尺度を活用して、妊娠中に測定しその結果に応じて父親への子育て支援の教育プログラムを開発していくことを考えている。
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Causes of Carryover |
統計処理を行うためのSPSSのソフトが移籍した大学でいつでも分析できるような環境になかった。共同使用であったため、分析処理に時間がかかるため個人所有できるSPSSのソフトまたAmosのソフトはなかった。因子分析の時、共分散分析を行う必要があったため、そのソフトを購入し統計処理を行う必要があった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
最終年度は、国際学会での発表や英文での論文投稿を予定している。そのためにかかる旅費や学会参加費、および統計処理が正しく行われているかどうか統計の専門家からのアドバイスを受け、尺度を完成させる予定である。
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Research Products
(2 results)