2015 Fiscal Year Research-status Report
幼児が楽しんで行えるステップアップ式敏捷性テストの作成
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15K01789
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Research Institution | Fukui National College of Technology |
Principal Investigator |
青木 宏樹 福井工業高等専門学校, 一般科目(自然系), 講師 (90622564)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 尚武 滋賀短期大学, その他部局等, 教授 (00074055)
山中 博史 滋賀短期大学, その他部局等, 教授 (70158244)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 選択反応 |
Outline of Annual Research Achievements |
年齢及び個人の能力に応じた幼児の敏捷性を評価するテスト(連続選択反応時間)を作成するために,平成27年度は,年齢別の有効な移動方向及びテンポを検討した。3歳(20名),4歳(30名)及び5歳(29名)の男児を対象に,20bpmのテンポで,前後,左右及び斜め方向(8方向)の画面指示により,床に敷かれた9枚の各シート(30cm四方)の上を移動した時間を測定した。結果,3歳児,4歳児及び5歳児ともに全員がテンポに合わせて各方向の移動を遂行することが可能であり,また,各移動時間の変動係数に大きな違いはなかったことから,幼児(3~5歳児)を対象に,8方向の移動による連続選択反応時間テストを実施することは有効と判断した。一方,3歳児,4歳児及び5歳児を対象に,30bpmのテンポで前述のテストを実施したところ,3歳児及び4歳児の多くは,テンポに合わせてシート上を移動することが不可能もしくは困難であり,5歳児のみ全員が可能であった。よって,幼児を対象に連続選択反応時間テストを実施する場合,3歳児及び4歳児は,20bpmのテンポで,5歳児は,20bpm以上のテンポで実施することは有効と判断した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成27年度は,幼児の選択反応時間テストにおける,各年齢別の有効な移動方向及びテンポの検討が目的であった。男女別に検討することができなかったが,男児を対象に,有効な移動方向及びテンポを検討することができたことから,当初の計画を概ね達成できたと考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究推進方策は,昨年度に得られたデータを細かく分析する。そのデータ処理に本校の学生を利用する。次年度は,幼児の選択反応時間テストにおける,各年齢及び男女別の連続選択反応時間テストの信頼性等を検討していく。今年度の測定結果の詳細及びデータの解析結果は次年度行われる学会において発表予定である。
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Causes of Carryover |
当初計画していたよりも,測定にかかる時間が短く,人件費にかかる費用がおさえられたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
来年度は,長期間にわたる測定,それに伴う膨大なデータの入力作業があるため,その分の人件費として使用する予定である。
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