2016 Fiscal Year Research-status Report
Analysis of the Representation of Gender and Ethnicity in Popular Media in the Process of Deconstruction of Empires and Reconstruction of Post-War World Order
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15K01929
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Research Institution | Kyoritsu Women's University |
Principal Investigator |
杉村 使乃 共立女子大学, 文芸学部, 准教授 (20329337)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桑原 ヒサ子 敬和学園大学, 人文学部, 教授 (70234630)
神田 より子 敬和学園大学, 人文学部, 教授 (40247424)
平塚 博子 日本大学, 生産工学部, 准教授 (80407379)
池川 玲子 大阪経済法科大学, アジア太平洋研究センター, 研究員 (50751012)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ジェンダー / エスニシティ / 大衆メディア / 表象 / 戦後秩序 / 帝国 / 雑誌 / 映画 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はこれまでの第二次大戦下を対象とした研究を元に戦後1960年代まで視野を広げ、イギリス・アメリカ・中国・ドイツ・日本の一般大衆誌・女性誌・映画を資料として、収集・分析に取り組んできた。平成28年度は全体の研究会を二回開催した。 ・第一回研究会(H28年8月9日10日 於レクトーレ箱根強羅 研修室) 杉村は『ピクチャー・ポスト』の1946年~1949年までの表紙におけるジェンダー・エスニシティの表象分析を行った。平塚は60年代の『ライフ』誌におけるジェンダー表象を報告した。桑原は、18世紀に遡る女性雑誌出版史に『ナチ女性展望』を位置づけ、その特徴を明らかにした。また1970年代までの女性誌を紹介した。池川は「母親大会」を取り上げ、その歴史とそこで公開される「幻燈」の表象分析を行った。松本は、「アイヌ女性の声は聞こえるのか?--三重差別(民族、ジェンダー、階級)と先住民女性のエンパワメント」と題し、近代以降、複合的な差別を受けてきたアイヌ女性の問題を取り上げた。加納実紀代は、朴裕河『帝国の慰安婦』をめぐる議論を踏まえ、「平和の少女像」の表象分析を行った。神田は、『アサヒグラフ』の1946年から1953年までの表紙と記事について表象分析を行った。 ・第二回研究会(H28年3月17日 於新百合トゥエンティワンホール 第二研修室) 杉村は戦後の『ピクチャー・ポスト』を取り上げ、戦時下で動員された女性戦時活動組織のその後の状況と、戦後の女性活用の表象との関連について検討した。平塚は、第二次世界対戦下の軍隊補助組織の女性表象を分析した。池川は日本映画を取り上げ、「原節子の住んだ家―職業婦人の映画史―」と題し、「住まい」と戦前戦後の女性活用との関係とその表象について分析した。松本は、『良友』と『人民画報』を取り上げ、総力戦体制における少数民族表象の傾向とその連続性について検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成28年度研究計画の主なものは研究会の開催であるが、メンバーの研究機関移動や体調不良などがあり、計画していた4回の開催には至らなかった。よって、全体討論で各分担の報告を国際比較する機会を十分に持つことができなかった。 またウェブサイト作成については、すでに各研究機関や関連学会で成果公開されているものもあるため、改めて作成することに関して検討中である。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度は最終年度にあたるため、研究全体の成果報告の準備をする。口頭発表による成果報告については、各分担者の関連学会での報告の他に、関連学会に研究グループとしてシンポジウムやパネル・ディスカッションに参加する。研究報告書の作成については、年度末まで完成する予定で各担当者は準備を進めている。
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Causes of Carryover |
計画していた4回の研究会が2回になったため。またウェブサイト作成の計画について検討中のため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究全体の報告書を作成する。これを元にその後、出版、ウェブサイトでの発表について検討する。
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Research Products
(19 results)
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[Presentation] 日本の回教工作2016
Author(s)
松本ますみ
Organizer
華北交通写真シンポジウム
Place of Presentation
日本カメラ博物館(東京都千代田区)
Year and Date
2016-12-18 – 2016-12-18
Invited
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