2017 Fiscal Year Annual Research Report
Analysis of the Representation of Gender and Ethnicity in Popular Media in the Process of Deconstruction of Empires and Reconstruction of Post-War World Order
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15K01929
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Research Institution | Kyoritsu Women's University |
Principal Investigator |
杉村 使乃 共立女子大学, 文芸学部, 教授 (20329337)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桑原 ヒサ子 敬和学園大学, 人文学部, 教授 (70234630)
神田 より子 敬和学園大学, 人文学部, 教授 (40247424)
平塚 博子 日本大学, 生産工学部, 准教授 (80407379)
池川 玲子 大阪経済法科大学, アジア太平洋研究センター, 研究員 (50751012)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ジェンダー / メディア / 戦後秩序 / エスニシティ / 国家 / 表象 / 身体 / 表現 |
Outline of Annual Research Achievements |
イギリス・アメリカ・中国・ドイツ・日本の女性雑誌・一般大衆誌、また映画などの大衆メディアを資料として、戦後1960年代まで視野を広げ、資料収集・分析をすすめた。杉村は『ピクチャー・ポスト』(Picture Post: Hulton’s National Weekly 1938-1957)を分析した。神田は『アサヒグラフ』(1923-2000)を担当した。桑原は戦前、戦時下のドイツの『ナチ女性展望』(NS Frauen Warte 1934-1945)に加え、戦後の資料として、女性雑誌『コンスタンツェ』(Constanze 1948-1969)の分析を行った。平塚は『ライフ』誌(Life 1883-2007)の分析に取り組んだ。池川は、戦時下から1960年代までの広く日本映画表象分析を行った。連携研究者の松本ますみは『良友』画報(1926-1945)、『北支画刊』(1938-1939)、『北支』(1939-1943)に加え、様々な資料を分析した。研究協力者の加納実紀代は大衆メディアのほか、記念碑や彫像、展示など、広く日本に関するメディア表象分析に取り組んだ。加納はまた本研究全体に対し、示唆的な批評を与えてくれた。 定例研究会を開催し、国際比較を行った。全体の成果をまとめた報告書は二部構成で、第一部では、対象国の社会・政治体制、女性や植民地住民、移民の戦時動員とその後の政策、戦後のジェンダー・人種・エスニシティに関する事項を取り上げた。第二部では具体的なメディア表象分析について報告してある。共同研究全体の成果を広く公開するため、ジェンダー史学会 第14回年次大会(2017年12月17日 奈良女子大学)にパネルとして参加、また、北海道大学メディア・コミュニケーション研究院共同研究との合同研究会「『帝国』『ジェンダー』『表象』」(2017年8月26日 北海道大学)を開催した。
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Research Products
(19 results)