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2015 Fiscal Year Research-status Report

国有林野の「協働型管理」におけるツーリズム活用・創出の意義と課題

Research Project

Project/Area Number 15K01946
Research InstitutionWakayama University

Principal Investigator

大浦 由美  和歌山大学, 観光学部, 教授 (80252279)

Project Period (FY) 2015-04-01 – 2018-03-31
Keywords協働管理 / 国有林 / ツーリズム
Outline of Annual Research Achievements

観光学に関する諸文献から,ツーリズムに関する理論的整理を行った。ツーリズムの本質は「まなざし」の違いにあると述べたUrryに対し,Wearinigは,現代は「見るだけ」に留まらず,種々のことが多元的になされる「体験型」にシフトしていると述べている。いまや余暇は人格形成の本拠であり,観光地の美的価値よりも,ツーリストの積極的な行動によって生まれる心の充実感が重視されている。またTelferは,近年の発展方向として「新しい意識的ツーリズム」を挙げている。それは,地域主導性,環境の持続的保持,持続発展可能なツーリズムを3原則としているが,地域協働体の成立可能性やビジネスとの両立等について批判もある。
次に,主に「綾の照葉樹林プロジェクト」について関係者へのヒアリングおよび文献調査を行った。プロジェクト発足から10年が経過し,事務局である「てるはの森の会」を中心に交流事業が展開されている。近年の特徴は,調査活動にも市民参加を積極的に取り入れていること,環境のみならず歴史文化にも着目した調査を行っていること,地域住民を対象としたツアー,事業報告,人材育成などの幅広いプログラムを展開していることである。個々の取り組みに関する調査は今後の課題である。
Telfer, D. J. The Evolution of Tourism and Development Theory, in : Sharpley / Telfer (eds.), op.cit., 2002, pp.35-78.
Urry, J., The Tourist Gaze, 2nd ed. London : Sage. 2002
Wearing, S. etc. Tourist Cultures : Identity, Place and the Traveller, Los Angels : Sage, 2010.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

他の教育プロジェクトや管理運営業務,授業カリキュラムなどとのエフォート管理に問題があり,出張の日程の確保ができなかったため,いくつかの調査が遂行できなかった。

Strategy for Future Research Activity

(1) 現地調査を重点的に進めるよう,日程の確保に努める。
(2) エフォート管理を厳密に行い,本研究を最優先とする。
(3) 北海道森林管理局,関東森林管理局,中部森林管理局における実態調査および予備調査を進める。

Causes of Carryover

昨年度に関わらざるを得なくなった他の教育プロジェクトや管理運営業務,授業カリキュラム等の関係で,出張の日程が確保できなかったため,予定していたいくつかの調査が遂行できなかった。

Expenditure Plan for Carryover Budget

・旅費として(東京,群馬,宮崎,熊本,北海道)として300千円+次年度使用額236千円
・図書・資料(協働・NPO運営関連図書)および消耗品費として50千円+次年度使用額50千円
・人件費(研究補助)として100千円+次年度使用額50千円,その他(複写費・通信費)として50千円

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Published: 2017-01-06  

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