2015 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
15K01954
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Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
岩崎 邦彦 静岡県立大学, 経営情報学部, 教授 (40315213)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤澤 由和 静岡県立大学, 経営情報学部, 准教授 (70387330)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ツーリズム / 観光 / おもてなし / 国際比較 / 定量研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、我が国が、これまで以上の訪日観光客を受け入れていくために、その強みをより強化していく必要があるなかで「おもてなし」という対人対応のあり方に着目し、その実証的な検討を可能とする基盤構築を最終的な目標としている。 そもそも「おもてなし」という対人対応のあり方は、これまであまりにも漠然としたもので、「日本人らしさ」などという形で我々日本人においても明確化が十分なものとはなっていなかった。そこで本研究においては、「おもてなし」の多面性とその規定要因を実証的な国際比較を通して明らかにすることを目的とした。 本年度は、こうした目的を達成するために、先行知見の整理として、「おもてなし」に関する定量的把握に関する論点の整理を行い、実施する調査にむけての具体的な把握項目および尺度などを検討した。 また、国際比較のための具体的なアンケート調査の準備を実施した。その際、本研究に先立って実施してきた、アメリカ、台湾、イギリスなどにおける調査との比較可能性に関しての検討を行い、調査項目の検討を行った。 さらに、これらの調査を補完するために、台湾などにおける実地調査を行い、関係者らへのヒヤリングを通して、当該研究における論点の整理と明確化を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究開始時に想定していた項目を実施できたため。
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Strategy for Future Research Activity |
前年度の調査準備を踏まえ、調査予定地域において、調査を実施する。調査項目などに関しては、これまでの研究との比較可能性を踏まえ、さらに既存のデータの再解析を踏まえた、調査項目を確定する。 調査実務に関しては、専門業者に委託し実施し、データに関しては電子化された形で受け取り、基本的な記述集計に関しては、調査完了時点で分析が可能なものとする。 さらに、先行研究において実施した調査データとの比較を可能な形とするため、統合的なデータベースを構築し、比較検証を行うこととする。 また補足的に現地調査を実施し、本研究における当該課題の明確化およびさらなる論点の明確化を行うこととする。
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Causes of Carryover |
主として、当初想定していた調査の準備作業が、効率化できたため、人件費を削減することができた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
調査を実施するに際しては、当該費用を使用し、より効率的な調査の実施を予定している。
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Research Products
(2 results)