2017 Fiscal Year Annual Research Report
Formation of Research Hub and Archiving Materials for Art Study in 1960s-70s
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15K02129
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Research Institution | Institute of Advanced Media Arts and Sciences |
Principal Investigator |
伊村 靖子 情報科学芸術大学院大学, メディア表現研究科, 講師 (60647931)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 勝雄 独立行政法人国立美術館東京国立近代美術館, 企画課, 主任研究員 (30321558)
松井 茂 情報科学芸術大学院大学, メディア表現研究科, 准教授 (80537077)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 1960-70年代 / 現代美術 / 概念芸術 / アーカイブ |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は昨年度までの調査、研究会での意見交換を踏まえ、7月26日、8月22日、9月26日に研究会を開催することにより、各研究課題に関する議論を深め、その成果を対外的に公開した。 第1回研究会では、研究代表者が「「空想の美術館」の受容史と精神生理学研究所」、分担者の鈴木勝雄が「60年代のアナキズムの復権と文化革命」、同じく松井茂が「日本におけるコンクリートポエトリーの受容」について発表を行い、研究課題を確認した。 第2回研究会では原久子(大阪電気通信大学教授)をオブザーバーとし、川崎弘二(電子音楽研究)が「1960-70年代の日本の前衛音楽」、研究代表者が「「精神生理学研究所」-メディア論としての作家表現」について発表とディスカッションを行った。川崎は小杉武久の音楽作品を例に、コンサートホールやイヴェント、ラジオ放送やテレビ番組における演奏、パッケージメディアを含む様々な発表形態における資料研究の位置づけを論じた。(参考:「小杉武久 音楽のピクニック」(芦屋市立美術博物館、2017年12月9日-2018年2月12日))。研究代表者は、同タイトルの評論を『NACT Review 国立新美術館研究紀要』第4号(2017年12月)に発表し、あわせて昨年、研究代表者と鈴木が行ったインタビュー「美術資料をめぐる回想 稲憲一郎氏に聞く-「精神生理学研究所」(1969-1970年)を中心として」(構成:松井)および資料目録を収録。12月9日には、京都市立芸術大学芸術資源研究センターにて講演を行った。 第3回研究会では、成相肇(東京ステーションギャラリー学芸員)と鈴木が発表を行い、成相は「乾いた描画に輸血せよ-60年代から70年代におけるコピー機とアーティスト」、鈴木は「「精神生理学研究所」というオルタナティブ・スペース」を『情報科学芸術大学院大学紀要』第9巻(2018年3月)に寄稿した。
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Research Products
(10 results)