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2018 Fiscal Year Annual Research Report

Are phonemes perceptually real?: An examination of the parallel phoneme-syllable processing model

Research Project

Project/Area Number 15K02493
Research InstitutionHosei University

Principal Investigator

石川 潔  法政大学, 文学部, 教授 (10287831)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 鎌田 美穂  東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 研究員 (70787176) [Withdrawn]
Project Period (FY) 2015-04-01 – 2019-03-31
Keywords心理言語学 / 音声知覚 / 音素の実在性 / 音節構造
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、「音節のみが知覚される」という仮説Aと「音素・音節の両方が並列処理の結果として知覚される」という仮説Bの優劣を決定することであった。より具体的には、仮説Bでのみ解釈可能な「分節音の位置」の実在性の証拠を得ることが目的であった。
昨年度までに得られていたデータは大まかには仮説Bと整合するものの、ある程度確定的な結論を得る上ではデータが大幅に不足しているとの認識に達した。よって、研究代表者の所属大学および国内での他大学で実験をさらに実施する一方、研究代表者が渡英し、エディンバラ大学でも実験も実施した。特にエディンバラ大学での実験により、データは倍増した。
得られたデータを、先行研究と同じ基準でスクリーニングした上で、暫定的に検討したところ、仮説Bが「おおむね」支持される結果であるとの結論に達した。しかし、エディンバラ大学での実験参加者たちから実験後に、今回の実験条件のうちの片方が、かなり難しい条件であった、との感想を聞いた。考えてみれば、そのような感想は、調音音声学的な観点からはうなづける感想である。そのため、先行研究と異なり、データのスクリーニング時に、反応時間に関する上限を設けないことにしたところ、「おおむね」というよりも「ほぼ完全に」仮説Bの予測が支持されるという分析結果になった。
最終的な統計学的な検討は、研究代表者の主として公務による多忙により、まだ終了していない。また、今回の実験結果そのものは、「音節中の分節音の位置の実在性」の結果としてのみでなく、「単語中の位置の分節音の実在性」の結果とも解釈できてしまうのも確かである。しかし、先行研究の結果と今回の実験結果の両方を最も経済的・整合的に解釈できるのは、仮説Bである。よって、今年度の実験により、本研究計画の実験面での目的はほぼ達成されたと言える。

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Published: 2019-12-27  

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