2017 Fiscal Year Research-status Report
クラウド・ワープロ・表計算ソフトを連携した語学教育支援環境の構築
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15K02743
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Research Institution | National Institute of Technology, Kumamoto College |
Principal Investigator |
松尾 かな子 熊本高等専門学校, 共通教育科(熊本キャンパス), 准教授 (30413876)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堤 豊 熊本学園大学, 商学部, 教授 (80227446)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 外国語教育 / 読解力教育支援 / ワードプロセッサ / クラウド |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は挑戦的萌芽研究費の支援を受けて行った「ワープロとクラウド・ソーシャルメディアとを連携させた語学教材開発支援シス テム(2012~2013,研究課題番号:24652128)」で得た知見をもとに,さらなる機能向上を目指したものであり,普段使用しているワープロ及び表計算ソフトと近年一般的に利用できるようになったグーグルドライブなど,いわゆるパブリッククラウドとを連携し,教材収集からWebベースの事前学習用教材(反転授業用教材),理解力確認テスト,成績管理までの一連の作業を手軽に,かつ,効率よく行える機能をワープロと表計算ソフトのメニューとして提供することを目的としている。 本研究は2015~2017年度の3年計画でスタートし,2015年度は前システムの改良点・追加すべき点について精査を行い,①難易度辞書の再編成,②テキスト教材収集支援機能の強化の2点を中心とし,難易度辞書の追加,編集,管理方法について見直し,及び,Web上のオーセンティック教材の収集法についての検討を行い,それぞれの機能設計を行った。2016年度は産前産後及び育児休業のため1年間中断し(中断期間:2016年2月29日~2017年3月31日),2017年度が2年目となった。2017年度は,初年度の設計を基に再検討を行い,① 難易度辞書の追加,編集,管理を容易に可能とする機能の開発,② 小テスト作成支援機能の開発を行い,さらに,③オーセンティック教材の収集支援機能,④ クラウドを利用した理解力確認テスト作成支援機,⑤ 自動採点, 成績管理機能,⑥ 講義中の理解力確認支援機能のプロトタイプの開発を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の研究計画では3年間を次の6期に分けている。初年度は,(第1期)前システムの機能について精査し,問題点を洗い出す,(第2期)精査結果に基づきユーザインタフェースの設計を行う,2年目は,(第3期)難易度辞書の策定作業を行う,また,着手可能な部分についてはプロトタイプの作成に取りかかる,(第4期)プロトタイプの利用可能な部分を中心に運用実験を行う,3年目は,(第5期)本格的な運用実験を行い公開に向けて完成度を高める,(第6期)Web上で公開し運用実験の協力者を募り,最終版の完成を目指す。 「研究実績の概要」で述べたとおり,研究の主要部については現在までに計画通りに問題点を洗い出し,プロトタイプの開発を終えることができた。また,運用実験においても小規模ではあるが実施し,いくつかの問題点を洗い出すことができた。
以上の点から,研究は計画通りに順調に進展していると判断する。
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Strategy for Future Research Activity |
【平成30年度】 平成30年度は研究計画の最終年度であり,第5期目と第6期目となる。現段階では当初の計画通り第5期(平成30年4月~平成30年9月)に,研究代表者の松尾かな子を中心とした運用実験を行う。その実験で得られた知見をもとに最終の第6期(平成30年9月~平成31年3月)にはWeb上に公開し広く意見を求め,改良すべき点があれば修正,改良を行い最終版の完成を目指す。
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Causes of Carryover |
当初の研究期間は平成27年度から29年度であったが,平成28年度に研究代表者である松尾の産前産後の休暇又は育児休業の取得(平成28年2月29日~平成29年3月31日)に伴い,科学研究費助成事業補助事業期間を平成30年度いっぱいに延長した。平成29年度に復職した際に当初の研究計画から変更が生じたため、実質研究2年目であったが,助成金を満額取得したため,研究3年目にあたる平成30年度に繰り越すこととなった。使用計画のおおよその内訳:国内旅費(10万),外国旅費(75万),人件費・謝金(9万),その他(22万)
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Research Products
(3 results)