2015 Fiscal Year Research-status Report
沖縄県系移民の越境的ネットワークと意識・行動に関する地理学的研究
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15K03016
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
町田 宗博 琉球大学, 法文学部, 教授 (10145518)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浜崎 盛康 琉球大学, 法文学部, 教授 (30208574)
金城 宏幸 琉球大学, 法文学部, 教授 (50274874)
宮内 久光 琉球大学, 法文学部, 教授 (90284942)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 沖縄 / ウチナーンチュ大会 / 沖縄県系 / 移民 / 県人会館 / 文化共有集団 / バスク / バスクの家 |
Outline of Annual Research Achievements |
2016年に沖縄で開催される「世界ウチナーンチュ大会」と比較検討するため、アメリカ合衆国アイダホ州ボイジーにおいて開催されたスペインのバスク地方出身者が集まる「第7回国際バスク文化フェスティバル」(5年毎の開催)への参与調査を行った。同大会に参加したバスク自治州関係者やアメリカ・スペインのバスク研究者とも意見交換をする中で、世界に広がるバスク出身者との比較研究対象として、沖縄県系移民の越境的ネットワークとその活動に対して大きな関心を喚起することとなった。特に、スペインのデウスト大学やネバダ大学リノ校の研究者とは、今後の研究において連携を図っていくことを確認した。同大会において沖縄県系移民との比較調査アンケート実施のための予備的調査を実施するとともにアンケートに対するバスク研究者からの意見を得ることができた。また、同大会での調査において、沖縄県系移民と同様に、バスク語やバスクの歌、踊り、スポーツなどのバスク文化が大きな紐帯となっていることを確認した。同時に、ボイジーにおける「バスクの家」やサンフランシスコにおける「バスクの家」を訪問調査する中で、沖縄県系移民の県人会館における諸活動との比較研究が、同じ文化を共有する集団(「文化共有集団」)の国際比較研究として大きな意義を持つことを認識した。 以上のことを踏まえ、今年(2016年)開催される世界ウチナーンチュ大会においては、バスク出身者との比較研究を念頭においた多言語のアンケート調査を実施する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年(2016年)開催される「世界ウチナーンチュ大会」に向けた多言語調査のためのアンケート作成調査もおおむね順調に進んでおり、同時に、7月から8月にかけて、アンケート実施に向けて、南米やハワイにおいて現地調査を遂行すべく準備作業を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
同研究をスペインやフランスのバスク地方出身者との国際比較研究として位置づけ、バスク研究者との国際シンポジウム等を開催する中で、沖縄県系移民研究を深化させていく。
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Causes of Carryover |
研究分担者の資料収集旅費であったが、日程の調整がつかないため未執行となり、次年度使用額となった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度の配分費と合わせ、有効な執行を行う。
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Research Products
(2 results)