2018 Fiscal Year Annual Research Report
Diversity management and Labor Law
Project/Area Number |
15K03150
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
小畑 史子 京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (00262494)
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Project Period (FY) |
2015-10-21 – 2019-03-31
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Keywords | ダイバーシティ・マネジメント / 労働法 / 女性 / 障がい者 / 非正規労働者 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、妊娠中や育児中の労働者が解雇・昇給抑制等の扱いを受けた場合の紛争の法的解決、ハラスメントを受けた場合の企業内相談システムの課題の探究、障がいをもつ労働者に対する教育指導のあり方の探究、精神的な疾病をもつ労働者の疾病悪化に関する損害賠償責任の探究等、妊娠中・育児中の労働者、障がいを持つ労働者、疾病に罹患した労働者を取り巻く法的紛争の研究や、そうした労働者が非正規労働者として働いた場合の処遇に関する法的紛争の研究を行い、論文を発表した。それと同時に、働き方改革の進行する中で、労働時間や正規労働者と非正規労働者の不合理な処遇格差の是正など、そうした労働者にとって働きやすい雇用社会の構築のための法改正に関連した論文を発表した。昨年度提出した、ダイバーシティマネジメントと労働法の全体に関する論文の刊行が2019年度となったため、提出済みの論文に加筆し、アップトゥーデートなものに修正した。 また、そうした労働者が健康上の理由で働くことができなくなった場合の補償に関して、台湾大学法学部のシンポジウムにおいて研究発表を行い、その内容を台湾の法律雑誌に掲載した。逆に、台湾大学法学部の研究者を京都大学に招き、研究発表会を開催した。 さらに、外国人労働者の受入に関する政府の立場の変更を受け、そのための法整備が急務となったことから、わが国の企業が外国人労働者を職場で受け入れていく際の課題の研究のため、タイとマレーシアの日系企業の工場においてどのような工夫がなされているかのヒアリングを行った。
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Research Products
(7 results)