2015 Fiscal Year Research-status Report
インフォーマル・フォーマルな金融を通じた家族によるリスクシェアリング:沖縄の事例
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15K03478
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Research Institution | Aichi University |
Principal Investigator |
打田 委千弘 愛知大学, 経済学部, 教授 (50305554)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹田 陽介 上智大学, 経済学部, 教授 (20266068)
島袋 伊津子 沖縄国際大学, 経済学部, 准教授 (60435203)
渋澤 博幸 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (70291416)
小巻 泰之 日本大学, 経済学部, 教授 (80339225)
上山 仁恵 名古屋学院大学, 経済学部, 准教授 (90295618)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | インフォーマル金融 / 沖縄 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の問題意識は,沖縄県における社会的な独自性(家族間関係,地域共同体との関係,ウチナーグチを代表とする沖縄のアイデンティティ)と家計のリスクシェアリング機能との関係性について明らかにすることである.具体的には,フォーマルな「金融」取引と沖縄独自のインフォーマルな「金融」取引の共存関係について,公的なミクロ統計データやアンケート調査データを用いてミクロ計量経済学的な分析を行うものである(ミクロ・プロジェクト).また,沖縄県の地域的・金融的な特徴(消費,貯蓄)についてGISデータを用いて分析することで,フォーマルな金融とインフォーマルな金融の補完・代替関係が明らかにするものである(セミマクロ・プロジェクト).平成27年度においては,ミクロ・プロジェクトとして宮古島商工会議所と共同で会員企業に対してアンケート調査を行った.本アンケート調査結果は,平成28年中に宮古島商工会議所と共同で報告会を開催する予定である.セミマクロ・プロジェクトでは,「沖縄における拡大家族の血縁関係が有するリスクシェアリング機能」というテーマで日本大学経済科学研究所:第2回研究集会(2016年1月31日:鹿児島)「地域創生に向けた地域動向の基礎的把握」プロジェクトで研究報告を行った.上記の研究は,沖縄県のフォーマルな金融市場の特徴を概観した上で,沖縄県の消費額・貯蓄額などの家計調査・国勢調査等をもとにしたGISデータ(町丁目データ),電話帳(ハローページ)データから町丁目ごとの名字を用いて地域特有の家族・地域間の関係性を示唆する指標,地点間の距離指標などを利用した計量経済分析を行ったものである.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究では,ミクロ・プロジェクトにおいて,宮古島商工会議所と共同でアンケート調査を行い,ミクロデータを収集・分析が出来たことで一定の成果を収めることができたと考えている.これらの情報は,今後のアンケート調査実施に大いに役立つと考えている.また,セミマクロ・プロジェクトにおいて,沖縄県における消費額・貯蓄額等のGISデータ(町丁目データ)を収集し,研究報告が出来たことは一定の成果をあげたと考えている.
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Strategy for Future Research Activity |
本研究におけるミクロ・プロジェクトでは,宮古島商工会議所との共同アンケート調査のノウハウを利用して,他地域(石垣島などの八重山諸島,沖縄本島の市町村)で同様のアンケート調査が可能かどうか検討したいと考えている.また,『家計調査』や『消費生活に関するパネル調査』などの公的ミクロ統計の利用の可能性についても検討したいと考えている.セミマクロ・プロジェクトでは,沖縄県の消費額・貯蓄額に関するGISデータ(町丁目データ)について,他時点間のデータ収集を行うことで,更なる計量経済分析を進めたいと考えている.
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Causes of Carryover |
購入予定のPCを購入しなかったため.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成28年度に新規でPCを購入予定である.
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Research Products
(3 results)