2016 Fiscal Year Research-status Report
介護サービスが要介護高齢者の状態像と家族の介護負担に与える影響の縦断的研究
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15K03923
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Research Institution | Aomori University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
工藤 英明 青森県立保健大学, 健康科学部, 准教授 (60424008)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 介護サービス / 居宅介護支援 / 要介護高齢者 / 転帰 / 介護負担 / ケアプラン / 介護サービス給付率 |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)自治体との共同調査では、①2015年10月1日基点日の調査対象住民207名の2016年10月1日現在の行政保有データ(要介護認定情報及び国民健康保険団体連合会へ請求した介護給付データ、転帰データ)および担当介護支援専門員が保有する対象者のアセスメントデータ及びケアプランデータを継続して収集し、データベースにデータを追加した。②当該自治体の地域包括支援センターが関与し同意を得た自立高齢者40名(介護予防参加者、非参加者)の2016年10月1日現在の追跡アセスメントデータの提供を受け、データベースにデータを追加した。詳細な分析に至っていないが、転帰と受給サービス傾向から分析を進める予定である。 (2)居宅介護支援事業所との共同調査では、調査対象者の2016年10月1日現在の追跡データを収集し、データベースにデータを追加した。2014年に設定した基点日にさかのぼり、その時点の対象者773名をベースとして2015年、2016年基点日時点のアセスメントデータ及びケアプラン、介護給付データを時系列で比較できるようデータベースを修正し、転帰について整理した。現在、要介護度や居場所の経年変化や受給サービスの傾向と家族の介護負担感などについて分析した。収集したケアプラン内に示される「短期目標」の内容をデータベース化し、自立支援、達成可能、評価可能な目標となっているか検証することを目的にテキストマイニングによる分析を継続中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
①自治体との共同調査及び②居宅介護支援事業所との共同調査とも当初予定通り進捗している。分析については、自治体調査のデータ分析が若干遅れているが、居宅介護支援事業所調査のデータ分析は順調に進んでいる。縦断研究であり、2017年度も10月1日現在の追跡データを得る予定であるが、研究期間内の分析は2016年までのデータを中心に整理分析を進める予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
①自治体との共同研究および②居宅支援事業所との共同研究ともに2017年基点日テータ提供にかかる打ち合わせは済んでいる。今年度についても、基点日に合わせデータを収集し、データベースへの追加修正を行い分析を進める。分析結果の一部については、既に学会などで報告し、今年度も報告予定である。 今年度もデータの収集は行うが、データ収集基点日が10月1日現在と年度後期に当たるため、研究期間内の分析は2016年度データまでの予定である。
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Causes of Carryover |
当初予定してたよりも打ち合わせなどにかかる現地出張が、電話やメールなどの活用により少なく済んだこと。学会の開催場所への旅費が少なく済んだこと。調査などにかかるアルバイトの効率が良く人件費が少なく済んだことにより繰り越した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
繰り越した交付金は、物品費、データ入力作業費として使用予定である。
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