2019 Fiscal Year Annual Research Report
Teamwork as a method of preventing and intervening in elder abuse
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15K03972
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Research Institution | Kanto Gakuin University |
Principal Investigator |
副田 あけみ 関東学院大学, 社会学部, 教授 (60154697)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土屋 典子 立正大学, 社会福祉学部, 准教授 (60523131)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 高齢者虐待防止 / 施設内虐待防止 / チームワーク / ケースカンファレンス / 多機関協働 / 組織改善 |
Outline of Annual Research Achievements |
家庭内高齢者虐待防止班では、開発したAAA多機関ケースカンファレンス・シートを用いたケースカンファレンス研修を全国の9か所で実施した。また、研修後質問紙調査の自由記述部分を質的に分析した結果を、『AAA 多機関ケースカンファレンスの有用性評価ー研修時アンケート調査報告書ー』にまとめた。さらに、本シート活用のケースカンファレンスを実際の事例に関して実施した専門職を対象に、インタビュー調査等を行い、その質的分析結果を『チーム力を高める AAA 多機関ケースカンファレンスーインタビュー調査報告書―』にまとめた(http://www.elderabuse-aaa.com/index.htmlにアップしている)。9月には、『チーム力を高める多機関協働ケースカンファレンス』(瀬谷出版)を刊行した。多機関ケースカンファンレンスの意義、シート活用方法、ファシリテーション方法、調査報告書の要約、13のコメント付きケースカンファレンス実践事例を掲載している。 施設内高齢者虐待班では、施設内高齢者虐待予防策として、職場におけるチームワークを推進するためのコミュニケーションスキル研修プログラムを開発し、研修を実施してきた。前年度までの課題である「研修直後の高い学習スキル実施意欲が研修6か月後にかなり低下する問題」についての検証が必要と考え、組織のマネジメント職やリーダー層へのヒアリングを実施した。その結果、研修プログラムの内容を組織改善に活かすためには、「業務レベル」で組織改善の方法を取り込むための仕組み、仕掛けが必要であること、また、少人数の代表の参加よりも施設全体による研修受講のほうが、仕組みづくりの円滑な実施をもたらすことが明らかとなった。これらの結果を含めた、『施設内高齢者虐待予防ハンドブック(仮称)』刊行の準備を行った。
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