2016 Fiscal Year Research-status Report
情報保障制度の実証的多国間比較による情報保障モデルの構築
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15K04022
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Research Institution | Tsuyama National College of Technology |
Principal Investigator |
角谷 英則 津山工業高等専門学校, 総合理工学科, 准教授 (90342550)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
糸魚川 美樹 愛知県立大学, 外国語学部, 准教授 (10405152)
打浪 文子 淑徳大学短期大学部, こども学科, 准教授 (30551585)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 情報保障 / 言語権 / コミュニケーション権 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度に引き続き、海外調査の実施を中心に計画をすすめた。数回のうちあわせ会議(東京、名古屋)の実施、第3回定例研究会(第17回情報保障研究会)の開催(7月、愛知県立大学名駅サテライトキャンパス)、カタルーニャ自治州調査(9月)、韓国調査(9月)、第4回定例研究会(第18回情報保障研究会)の開催(3月)を順調に完了した。韓国調査は、国立中央図書館(内接の障害者情報閲覧室(ヌリト)、デジタル図書館をふくむ)、東大門図書館、東大門区情報化図書館、ハナ多文化センタータリン、ソウル図書館、国立ハングル博物館において実施した。 カタルーニャ調査に関しては、調査先との折衝の結果、計画を変更のうえ、プンペウ・ファブラ大学カタルーニャ手話研究所、カタルーニャ教職員組合、バルセロナ市障害者センター、バルセロナ市人権センターにおいてききとりを実施し、その概要と分析を2017年度末に公刊した。そこでは、カタルーニャ自治州のような国家語と地域語の摩擦がある地域において、単なる少数言語・劣勢言語の使用を権利とするにとどまらない情報保障はいかなる展開(あるいは停滞)をみせているのか。言語上のコンフリクトの歴史的経験の痕跡はそこにみられるのかいなか。みられないのであれば、その背景はどういうものなのか、地域言語・劣勢言語への視線を維持してきた社会では、かえってコミュニケーションにおける言語主義が強化され、情報保障に必要な言語以外の要素が軽視されているという側面があるのではないか、の検討をおこなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画にそってトラブルなくすすめることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
計画にしたがってすすめる計画である。
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Causes of Carryover |
旅費・謝金使用を効率化できたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度成果公表等のための旅費として充当する。
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Research Products
(4 results)