2015 Fiscal Year Research-status Report
道徳的直感が判断に及ぼす影響と学校適応に関する日米比較研究
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15K04096
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Research Institution | Mukogawa Women's University |
Principal Investigator |
寺井 朋子 武庫川女子大学, 教育研究所, 助教 (90521360)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高井 弘弥 武庫川女子大学, 文学部, 教授 (80290427)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 学校適応 / 道徳的感覚 / 日米比較 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は平成27年度から開始され、今年が1年目であった。このため、27年度はこれまでの研究データを整理・発表し、日米比較研究を開始させるための土台作りを行った。具体的には、日本の小中学校で実施した質問紙調査の結果について、米国で開催された国際学会にて発表した。ここでは、ゴンザガ大学の共同研究者らと共同で発表を行うことができ、国内外から様々なアドバイスが得られた。28年度も継続的に発表していくことを予定している。 また、この国際学会において、米国の小学校と高校に見学へ行くことができた。ここで、実際の授業風景を見学できたため、日米共通の質問項目として準備していたものを修正することとなった。この授業見学の経験を生かして、28年度は本格的に調査を開始させる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
日本の小中学校で実施したアンケート調査については、整理ができたものから学会発表を行っている。まだ論文化には至っていないが、初年度から国際学会で発表でき、国内外から調査項目についての意見を得られたことは評価できる点であったと思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は日本で行った調査結果をさらに分析し、米国での調査を実施する必要がある。そのためにはまず、①調査項目を確定することと、②手順を確定することが不可欠となる。①の調査項目の確定については、米国での学校見学の経験をふまえて作成する。また項目の英語版については、日本で作成して米国のゴンザガ大学の共同研究者らにニュアンス等の最終確認を行った後、バックトランスレーションを行って最終版とする。②については、日米それぞれの協力校の考えや意見をできる限り尊重し、これまでの調査経験を生かして、結果の還元方法まで事前に調整しておく予定である。
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Causes of Carryover |
国際学会の発表としての旅費を計上していたが、共同研究者の1名が他の学会と重なり参加できなかった。このため、日本から米国への旅費交通費が1名分少なくなった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成28年度は日本での学会開催に合わせて、米国の共同研究者が来日する予定である。しかし、当初からこの予算をかなり少なく見積もっていたため不足することが明らかであった。このため、27年度に余った分は28年度の旅費交通費として使用することとする。
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