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2015 Fiscal Year Research-status Report

保育者養成におけるコミュニケーション能力を育成するための造形教材の開発

Research Project

Project/Area Number 15K04324
Research InstitutionKyoto Women's University

Principal Investigator

矢野 真  京都女子大学, 発達教育学部, 教授 (00369472)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 田爪 宏二  京都教育大学, 教育学部, 准教授 (20310865)
Project Period (FY) 2015-04-01 – 2018-03-31
Keywords造形ワークショップ / コミュニケーション / 保育者養成 / 実践教材 / 木育 / クロス・トレーニング
Outline of Annual Research Achievements

本研究は,実際の保育者養成における「保育者の専門性」に必要となるコミュニケーション能力の育成について,保育者養成校と保育現場や地域,造形作家との連携による実践的な活動を中心に,コミュニケーション能力を育むための造形教材の開発を提案し,保育者養成校の学生を対象とした講義や演習へのフィードバック,そして現職者の再教育(リカレント)など,教育・保育を中心に踏まえながら,広く社会還元していくことを目的とする。
今年度(研究1年目)は,まず保育現場における造形教材の文献資料収集について,協力要請する保育所・幼稚園を中心に現状調査(造形教材の捉え方とその実践活動)を行った。同時に,複数の幼稚園との連携を取りながら,子どもたちに向けたコミュニケーションをテーマとした造形教材についてのワークショップを企画・提案し,実践(計17回)を行った。さらに,保育者を中心に,保育所・幼稚園等において特徴ある造形教材(ここでは木育を中心とした)を用いたワークショップによる実践を行い,アンケート調査を行った。その結果,本研究で取り上げた木育によるワークショップは,教材が一定のリラクゼーション効果を持ち,コミュニケーション能力を高める教材としてなど,保育における効果が実感できるものであったことが考えられ,木育活動の効果を実感した者ほどリラクゼーション効果を感じていたことから,木育のもつリラクゼーションの特性が保育者や子どものコミュニケーション・スキルの向上につながる可能性が示唆された。
これらの調査結果を踏まえて,2年目の研究に向けたコミュニケーション能力の育成を踏まえた造形教材について,木育やクロス・トレーニング・プログラムを中心とした実践教材の提案を行いながら,活動をデータベース化していくための準備段階に入る。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

現在まで,保育現場における造形教材の文献資料収集や,子どもたちに向けた造形ワークショップ,そして保育者への特徴ある造形教材についてのアンケート調査に関する的確な集計を行うことができた。しかし,対象となった現職の保育者の参加・人数集計については次年度もさらに確保することを計画している。
また,幼稚園・保育園の子どもたちや保育者を対象とした造形ワークショップによる具体的な実践教材について,「木育」と「クロス・トレーニング・プログラム」を中心に取り上げることにより教材研究を行ってきた。その研究を通して,いくつかの共通するキーワードを得ることができた。これらを踏まえ,コミュニケーション能力の育成を抽出し体験させたことを具体的な教材としてデータベース化していくことが重要であることが明らかとなり,次年度の研究方策を得ることができた。

Strategy for Future Research Activity

平成28年度(研究2年目)は,前年度の現状調査のフィードバックを行う。そして,保育現場や地域・造形作家との連携を通したワークショップの提案と試行・検討をさらに確固たるものとするために,その教材研究の実践を行う。ワークショップによる実践では,実際に参加した園や地域の人々も対象にアンケート調査を実施する。アンケート調査は質問紙法および面接調査にて行うことを予定している。そのアンケート結果と教材研究を通じた実践結果をもとに,コミュニケーション能力を育成するための造形教材に関する具体的な内容検討と活動報告を行う。

Causes of Carryover

研究分担者への直接経費で旅費として計上していた分に,端数となる誤差が生じてしまったため。

Expenditure Plan for Carryover Budget

次年度に繰り越し,研究分担者の旅費へ計上することを予定している。

  • Research Products

    (4 results)

All 2016 2015

All Journal Article (1 results) (of which Acknowledgement Compliant: 1 results) Presentation (3 results)

  • [Journal Article] 保育者養成におけるコミュニケーションをテーマとした造形活動 - 造形活動による幼児と高齢者間の世代間交流に対する支援事例から -2016

    • Author(s)
      矢野真、田爪宏二、吉津晶子
    • Journal Title

      京都女子大学「発達教育学部紀要」

      Volume: 第12号 Pages: 155-162

    • Acknowledgement Compliant
  • [Presentation] 保育者養成における交流をテーマとした造形活動Ⅱ2015

    • Author(s)
      矢野真、田爪宏二、吉津晶子
    • Organizer
      日本世代間交流学会第6回全国大会
    • Place of Presentation
      追手門学院 大阪城スクエア
    • Year and Date
      2015-10-03
  • [Presentation] 保育における感覚やコミュニケーション力を育む木育2015

    • Author(s)
      矢野真
    • Organizer
      第22回美術解剖学会大会
    • Place of Presentation
      東京藝術大学
    • Year and Date
      2015-07-18
  • [Presentation] 保育者養成におけるコミュニケーション能力を高める造形教材研究2015

    • Author(s)
      矢野真
    • Organizer
      日本保育学会第68回大会
    • Place of Presentation
      椙山女学園大学
    • Year and Date
      2015-05-09

URL: 

Published: 2017-01-06  

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