2017 Fiscal Year Annual Research Report
Fabrication of mid- infrared devices with nwe nano-structure
Project/Area Number |
15K04666
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
河村 裕一 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (80275289)
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Project Period (FY) |
2015-10-21 – 2018-03-31
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Keywords | 中赤外デバイス / 量子井戸 / InP基板 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は中赤外光光源として有望であるInP基板上のInGaAs/InAlAs量子井戸カスケードレーザに注目し研究を進めた。特に(111)面InP基板上の量子井戸カスケードレーザでは非線形光学効果により第二高調波での発振が可能であり2~3μm帯の量子カスケードレーザが実現出来る可能性がある。しかしながら(111)面上の結晶成長は(100)面上の成長と比較して格段に難しいため、最適な成長条件を見出す必要がある。そこで今年度は(111)面上にInGaAs/InAlAs単一量子井戸(SQW)を分子線結晶成長法(MBE)により作製し(100)面上のInGaAs/InAlAS SQWと比較を行った。 第一に(111)面の微傾斜方向とSQW層の特性の関係を調べた。その結果、<11-2>方向に微傾斜させた方が<-1-12>方向に微傾斜させた場合より半値幅が狭くPL強度が強い結晶が得られることが明らかとなった。 第二に(111)面を<11-2>方向に微傾斜させたInP基板上に成長した歪SQW層と(100)面上に成長したSQW層の特性を比較した。その結果、(111)面を<11-2>方向に成長したSQW層の方がPL強度が強くなることが明らかとなった。ただし半値幅は(100)面に成長したSQW層の方が狭いことも明らかとなった。 今後はさらに品質の良い(111)面上のInGaAs/InAlAsSQW層を作製する成長条件を見出して行く予定である。
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Research Products
(3 results)