2017 Fiscal Year Annual Research Report
Innovation of SED-measurement through simultaneous multi-colour photometry on IRSF
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15K05021
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
佐藤 修二 名古屋大学, 理学研究科, 名誉教授 (50025483)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 可視近赤外多色測光器 / 4面反射望遠鏡光学系 / CGH干渉計 / 小型可視光カメラ |
Outline of Annual Research Achievements |
1) 多色(3色→4色→7色)化:TRIPOL=3色測光器の較正を、台湾・鹿林1m望遠鏡および韓国・高麗1mで試みた。台湾中央大学においてTRIPOL#2による観測を継続中。TRIPOL#3によるソウル大との共同観測は停滞中(理由は韓国・高麗1m望遠鏡が未だ不首尾のため)。わが国内でも較正をするために、南アフリカ・サザーランド75cm望遠鏡に搭載していたTRISPEC#1を送還して、千葉工大と共同で部分改修した後、観測を行う計画である。2) 4面反射望遠鏡光学系(”木野式”)の「新規性」の調査を行い、同時に光学系の諸パラメータを決定した。この光学系が新規か否か依然として釈然としない。この光学解にもとずく小型望遠鏡の実現に向けた提案書を作成した。また、この光学系の非球面(M4)形状を創成する方式が、所仁志(アストロアエロ社)によって見いだされた。ナガセ研削盤と焼結ボンド#8211による超精密研削で、面形状~71nm・pv/~12nm・rmsを実現した。3) CGH(Computer Generated Hologram)干渉計をナガセインテグレックス(岐阜県関市跡部)内に構築して、口径60cmカセグレン望遠鏡主鏡の面形状測定を行った。面形状~30nm・rmsで測定できた。4) 3色(gri)測光偏光器の論文を再投稿したものの不採択であった。「較正」が不十分であるとの理由であった。また、雑誌『計測と制御』に「天体分光の歩み」という解説記事を執筆した。5) 平成30年3月5日に名大理において毎年恒例のIRSF 勉強会を行った。25名の出席者を得て、研究の成果及び経過を議論した。 本研究開始前から開発していた「小型可視光カメラ」が実用化できず、この小型化が本研究の鍵であったために、当初計画した 多色化が実現しなかった。その詳細な考察と展望は、3年間全体を通しての実績報告書で述べる。
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Research Products
(3 results)