2017 Fiscal Year Annual Research Report
Analysis and calibratioin of a search for lepton flaver universality violation using stopped positive kaons
Project/Area Number |
15K05113
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Research Institution | High Energy Accelerator Research Organization |
Principal Investigator |
五十嵐 洋一 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 研究機関講師 (50311121)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 俊 大阪大学, 理学研究科, 助教 (60294146)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 素粒子(実験) / K 中間子 / ミュー粒子電子普遍性 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度においては以下のような進展が見られた。 入射ビームであるK中間子と崩壊粒子であるミュー粒子、電子の崩壊点を求めるためのアクティブターゲットの解析に大きな進展があり、イベントの利用効率の向上と崩壊点の測定精度を向上することが出来た。崩壊粒子の運動量を測定するためのトラッキングアルゴリズムが向上しイベントの利用効率と運動量の測定精度が向上した。さらにカルマンフィルタを用いたトラッキング手法も開発され相互チェックが可能となった。粒子識別をするために最尤法による判定を行っているが、最尤法のアルゴリズムを更新しより的確な粒子識別が出来るようになった。崩壊粒子を識別するための粒子識別検出器エアロジェルチェレンコフカウンターと鉛ガラスカウンターについて、自動的に補正パラメータを算出する手法、プログラムの開発をおこない補正が進んでいる。CsI(Tl)光子検出器の波形フィッティング手法、K中間子の2体崩壊および宇宙線ミュー粒子の崩壊を利用した補正手法の確立を行うことが出来た。この手法は現在論文にまとめられ投稿中である。モンテカルロシミュレーションライブラリGEANT4を用いた全実験シミュレータプログラムの開発が進み、検出器系の理解および系統誤差を求めるための評価が始まった。平成27年度の実験遂行時に十分に出来ていなかった中心検出器内のTOFカウンターの効率測定を補完するために、中心検出器のみ稼働させ宇宙線を使った効率の測定を行った。この測定は最終的な系統誤差の評価に用いられる。 これらの解析の進展によりごく一部のデータ(300 RUN)を用いてK中間子の電子2体崩壊、電子放射崩壊などのイベントの特定、計数を行うことが出来ている。これは、全データを用いた最終結果への道しるべとなるものである。またバイプロダクト計測である暗黒光子の探索についても一部データを用いた上限値を見ることが出来た。
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Research Products
(10 results)
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[Journal Article] Precision Measurement of the π+→e+νe Branching Ratio in the PIENU Experiment2017
Author(s)
S. Ito, A. Aguilar-Arevalo, M. Aoki, M. Blecher, D. I. Britton, D. A. Bryman, D. vom Bruch, S. Chen, J. Comfort, S. Cuen-Rochin, L. Doria, P. Gumplinger, A. Husseina, Y. Igarashi, S. Kettell., L. Kurchaninov, L. Littenberg, C. Malbrunot, R. E. Mischke, T. Numao, D. Protopopescu, A. Sher, T. Sullivan, D. Vavilov
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Journal Title
Proceedings, 3rd International Symposium on Quest for the Origin of Particles and the Universe (KMI2017)
Volume: PoS KMI2017
Pages: 034
DOI
Open Access / Int'l Joint Research
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